...誰かこの老婆の身近い人が...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...これといくらか似たことは自分自身や身近いものの些細(ささい)な不幸が日本全体の不幸のように思われ...
寺田寅彦 「自由画稿」
...雑記帳の終わりのページに書き止めてある心覚えの過去帳をあけて見るとごく身近いものだけでも...
寺田寅彦 「備忘録」
...身近い人であればあるほどその追憶の荷はあまりに重くて取り上げようとする筆の運びを鈍らせる...
寺田寅彦 「備忘録」
...身近い人の臨終を題としたもので病中の状況から最期の光景...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...もつとわれわれの身近い血縁のなかにそれを見出し得るのではないか...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...その身近い者であることを寧ろ誇れる時となって...
宮本百合子 「行為の価値」
...それから身近い種々の人の事を思ふ...
森鴎外 「妄想」
...矢張身近い親戚のやうに...
森鴎外 「妄想」
...老夫人は一そうおしもを身近いものに思うて...
矢田津世子 「女心拾遺」
...兄だけがこの世で身近い唯一人だと思う...
矢田津世子 「父」
...ただこの際それが無限に身近いものであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...われわれには遙かに身近いここちがするのである...
吉川英治 「折々の記」
...身近い苦痛が刻まれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...はるかに身近いここちがするのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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