...彼女の身許について、私はよく知らない...   
...あの男性は身許が高いらしい...   
...この婚姻届には、身許欄に氏名を記入してください...   
...まだ身許が分からない状況にある...   
...身許を明かさずに、ただの旅人だと言っていた...   
...夫人は身許(みもと)のわかることを恐れて...   
海野十三  「赤外線男」 
...インパーフェクト・クライム「で犯行の手掛(てがかり)は? 被害者の身許(みもと)が分らないとすると...   
江戸川乱歩  「殺人迷路」 
...ただその盗賊の身許(みもと)を君に尋ねてみたまでじゃ」「盗賊の身許を俺に?」「そうだ...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...その身許だけはどうしても急にはわかりませんでした...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...寿美子の身許に対する疑間を捨てたわけではありません...   
野村胡堂  「奇談クラブ〔戦後版〕」 
...身許の怪しい者は一人もないといふ大番頭の證言を信ずるより外にはありません...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...すぐさま怪しいと睨んだ笹屋源助の身許を探し始めました...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...すぐ身許は解るだろうな」平次は独り言ともなく言いました...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...奉公人の身許洗いは...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...お今――などの身許調べは下つ引五六人を狩り出して...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...全く身許を知らない者に請判を捺(お)したとわかり...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...内の娘分になって居ますよ」「そいつは驚いたな」身許引受人の無い奉公人は...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...身許を知るよすがともなるようなものは一切発見出来なかったこと――くらいで充分であろう...   
橋本五郎  「撞球室の七人」 
...身許不明の棄て児である...   
原口統三  「二十歳のエチュード」 
...身許照会をして色いろ審べてみると...   
牧逸馬  「生きている戦死者」 
...「ふうむ、役者をたずねて、雲助にかどわかされた、あわれな娘をたすけたというのは、なかなか後生気が出たものだが、一てえ、その娘の身許は、何ものなのだ?」「そいつが、何しろすっかり気が昂(たか)ぶって、取り止めもねえことばかりいっているので――大した高慢な口を利くだけで、わけがわからねえ――」と、法印は、しょげて、「何でも、舞台を見て気がふれた、芝居気ちげえに相違ねえ――人にさんざ苦労をかけながら、早う雪どのの、ありかを探してたも――早う逢わせや――と、来るんだよ」「へええ――」と、闇太郎は、笑いそうになったが、急に何を思い当ったのか、六(むつ)かしげに眉を寄せて、「して、その娘は、どこにいるんだ」「あすこの横町にかごを置いて、おれが方々、宿屋を叩いているわけさ」「どれ、一目、その娘をのぞいてやろう」「親分がか?」「うむ、まん更(ざら)心当りがねえでもねえのよ...   
三上於菟吉  「雪之丞変化」 
...身許不明の屍体がみつかっても...   
山川方夫  「ロンリー・マン」 
...吾助は早速長屋住人の身許調査にとりかかったのである...   
山本周五郎  「長屋天一坊」 
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