...」政宗はその次の瞬間そう思って悔しさに身悶えした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...これまた身悶えして...
太宰治 「酒の追憶」
...仕事が、――純粋に運筆することの、その苦しさよりも、いや、運筆はかへつて私の楽しみでさへあるのだが、そのことではなく、私の世界観、芸術といふもの、あすの文学といふもの、謂(い)はば、新しさといふもの、私はそれらに就いて、未(ま)だ愚図愚図、思ひ悩み、誇張ではなしに、身悶えしてゐた...
太宰治 「富嶽百景」
...それをもっと早く云ってくれなかったの」と身悶えされ...
田中英光 「さようなら」
...一つのもの音から次のもの音の間に横たわっている静謐もその次にはじまるもののために重苦しく身悶えしている...
原民喜 「悪夢」
...あそこで女が一人殺されかけている」と身悶えする結びの一句にうたれて...
久生十蘭 「虹の橋」
...楽になる」花は畳に髪をすりつけて身悶えしながら...
久生十蘭 「魔都」
...烈しく身悶えをしながら啜りあげて泣いていたが...
久生十蘭 「魔都」
...狂気じみた身悶えして...
平出修 「公判」
...こんにやくのやうに身悶えながら袋に獅噛みつくのであつた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...上体を激しく身悶えるので...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...切なさうに身悶えして...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...切なさうに胸をおさへて何時までも突伏して身悶えをした...
牧野信一 「風媒結婚」
...」これ程窮屈な場合であるが一刻でもこの場の雰囲気から遠ざかることが辛い! といふ思ひのたけをふくめて滝は哀れツぽく身悶えました...
牧野信一 「舞踏会余話」
...社村を押し退かうとして身悶えしたが...
室生犀星 「渚」
...悲しい身悶えを続けてゐるだけであつて...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...身悶えしていたが...
吉川英治 「三国志」
...その後コマンチ紀に地球が最初の大規模な身悶えを起こした時...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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