...十余人の盗人たちは、このことばを聞かないように、いずれも唾(つ)をのんで、身動きもしない...
芥川龍之介 「偸盗」
...女は身動きもしないで...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...身動きもしないで...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...うつぶせになったまま身動きもしないでいた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...洋子は身動きもしないで物思いに沈んでいた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...腰掛の上に身動きもしないでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三番目の男は身動きもしないで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうして二人は長い間身動きもしないでいた...
豊島与志雄 「蘇生」
...ふたりは立ちながら身動きもしないで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...十二 祖父人々からとりあえず安楽椅子(あんらくいす)の上にのせられたまま身動きもしないで横たわってるマリユスを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...じっと身動きもしないでいたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し要之助は身動きもしない...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...グレゴールはわざとそんなふうに身動きもしないで横たわって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...ピロンは手帳をだして計算をしはじめたが、婦人のほかには乗客はなく、その婦人も、眠っているのか、窓ガラスに頭を凭せたまま、身動きもしない...
久生十蘭 「悪の花束」
...籠の中の鳥は、籠の揺れるのを怯(おそ)れてか、止まり木をしっかり攫んで、羽をすぼめるようにして、身動きもしない...
森鴎外 「雁」
...また身動きもしない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ひとあびするとあとがさっぱりしますよ」「……はい」身動きもしないでじっと...
山本周五郎 「新潮記」
...もう身動きもしない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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