...身分のあるだけにこらへて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...華尾先生も此(この)お仲間で身分のある家から女房を娶(もら)つて其縁に頼つて敢果(はか)ない出世をしやうといふのが生涯の大望だ...
内田魯庵 「犬物語」
...それ以来身分のある女は...
大杉栄 「男女関係について」
...皆さん御身分のある...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...その御身分のあるお客様方の御接待(おとりもち)をしている間に頸にかけている一億クローネの頸飾りは衆人環視の前で...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...皆金のある身分のある人ばかりのようであった...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...貧乏人がお身分のある方と交際するのですから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...そうしてその御身分のあるお方のお相手というのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...心にあった御身分のあるお方というのが口に出たのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし自分は前に云う通り相当の身分のある親を持って朝夕に事を欠かぬ身分であるから生家(うち)にいては自滅しようがない...
夏目漱石 「坑夫」
...身分のある方は大きい聲も出さないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「身分? 身分のある方の後だてがあれば...
林芙美子 「浮雲」
...この人は立派な身分のある上士族で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...身分のある人だから...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...いやしくも身分のある婦人で悪い評判をたてられる者などは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...身分のある侍の奥方たちが...
柳田国男 「故郷七十年」
...さような御身分のあるお方の前では」「いやいや...
吉川英治 「宮本武蔵」
...身分のある武士で...
和辻哲郎 「鎖国」
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