...二全身中どこを探して見ても無いと知って...
犬田卯 「錦紗」
...身中(みうち)にかなりの痛みを覚えて幾つも拳骨を食(く)い...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...このわが身中(みうち)に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...君自身中々熱心な素人探偵でもある様だから...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...弁護のしついでに、この男の、身中の虫、「芸術家」としての非情に就いても、ちょっと考えてみることに致しましょう...
太宰治 「女の決闘」
...獅子身中の蟲となる唯だ侯の聰明能く此の憂を免かるるのみ顧みて大隈伯を見るに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...独身中はそれも出来たが...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...徳川にとって獅子身中の虫なのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...此の教師の出身中学が此の中学だからなのだと平気で今は思はれた...
中原中也 「校長」
...お家の獅子身中の蟲(むし)を退治する積(つも)りだった父上の御心持はよく解るが...
野村胡堂 「十字架観音」
...斯う云う奴のあるのは塾の為(た)めには獅子(しし)身中(しんちゅう)の虫と云うものだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...いわば獅子身中の虫を飼っていると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...結婚に際し一戸を構え上品に愉快に人世の出発が出来るように独身中にその所得を貯えんがため貯蓄銀行の与える利便を利用したりする必要もやはりないが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...道家の説に彭(ほう)姓の三尸(し)あって常に人身中にあり...
南方熊楠 「十二支考」
...殆んどそれは獅子身中の毒虫の行為だ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...二十幾挺かの銃身中に...
吉川英治 「上杉謙信」
...自身中軍から埠頭(ふとう)へ出ると...
吉川英治 「三国志」
...全身中にへばり附けている植物は不活溌だろうじゃないか」「…………」相槌を打っていようものなら...
蘭郁二郎 「植物人間」
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