...身丈は私より確かに五寸はひくかつた...
太宰治 「逆行」
...ずいぶん痩(や)せ細っているようであったけれども身丈(みたけ)は尋常であったし...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...その貴公子は「ちょうどピータア位の身丈(せい)恰好(かっこう)であった」とも話した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...身丈(みたけ)が高いと聞いておったが――」と...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...身丈(せい)がすらりとして...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...新聞屋の種取(たねと)りにと尋来(たずねきた)るに逢ひてもその身丈夫にて人の顔さへ見れば臆面(おくめん)なく大風呂敷(おおぶろしき)ひろぐる勇気あらば願うてもなき自慢話の相手たるべきに...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...身丈(みたけ)の長い羽織なので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...びっくりするほど身丈が伸びたが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...だいいち、身丈にしたッて、こんな馬鹿べらぼうにひょろ長いんじゃありません...
久生十蘭 「魔都」
...身丈(みのたけ)は四尺位で...
堀辰雄 「ほととぎす」
...前の家の方はお父さんの身丈(みたけ)も立たない位だったからね...
堀辰雄 「幼年時代」
...身丈の気味の悪い程大きい体に玩具の様な鍬を下げて一人前の男にノッシリ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...身丈に七、八寸余った長さである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」それはもう断れない身丈もきめて作られた衣裳だった...
室生犀星 「津の国人」
...身丈に過ぎた長巻刀(ながまき)を把(と)って...
吉川英治 「剣の四君子」
...身丈(みのたけ)七尺をこえ...
吉川英治 「三国志」
...六彼の身丈(みのたけ)は...
吉川英治 「三国志」
...その大柄な身丈といい...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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