...上東門院のお髪のながさ御身丈より二尺なおあまれりとあるが...
上村松園 「髷」
...ずいぶん痩(や)せ細っているようであったけれども身丈(みたけ)は尋常であったし...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...見ると年の割には身丈が伸びてすらりとした...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...母の京子は娘よりも十八年上であるが髪も濃く色も白いのみか娘よりも小柄(こがら)で身丈(せい)さえも低い処から真実姉妹のように見ちがえられる事も度々(たびたび)であった...
永井荷風 「寐顔」
...身丈(せい)は高からず低からず...
永井荷風 「申訳」
...身丈(みたけ)の長い羽織なので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...この前とすこし身丈がちがうようであった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...だいいち、身丈にしたッて、こんな馬鹿べらぼうにひょろ長いんじゃありません...
久生十蘭 「魔都」
...石田氏は五尺六寸という身丈(みたけ)で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...身丈には四寸ばかりも足りなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...前の家の方はお父さんの身丈(みたけ)も立たない位だったからね...
堀辰雄 「幼年時代」
...身丈の気味の悪い程大きい体に玩具の様な鍬を下げて一人前の男にノッシリ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...身丈に七、八寸余った長さである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」それはもう断れない身丈もきめて作られた衣裳だった...
室生犀星 「津の国人」
...そこの身丈(みたけ)よりは低い竹矢来を破ッて...
吉川英治 「私本太平記」
...その人の身丈ほどもあるかとさえ思われた...
吉川英治 「平の将門」
...身丈(みのたけ)のすぐれた三十四...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その大柄な身丈といい...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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