...身を投げる気持で...
太宰治 「斜陽」
...ただ無我夢中で二階の自分の部屋まで辿(たど)り着いて寝台(ベッド)の上に身を投げると蒲団(ふとん)にしがみ付いて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...川に身を投げる詩がある...
辰野隆 「雨の日」
...今でも浅間の火口へ身を投げる人は絶えないそうである...
寺田寅彦 「沓掛より」
...ここでわれわれは身を投げるか...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...或は両国橋あたりから身を投げるかするより外はあるまいと...
豊島与志雄 「失策記」
...「川にでも身を投げるよりほか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...吉原の火の中へ身を投げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしも行きたいんだが……」「行って御覧なさい」「画(え)にかくに好い所ですか」「身を投げるに好い所です」「身はまだなかなか投げないつもりです」「私は近々(きんきん)投げるかも知れません」余りに女としては思い切った冗談(じょうだん)だから...
夏目漱石 「草枕」
...身を投げるところよ」「一人は彦兄イの――娘お富さんとか言つたね」「それまで知つてゐるなら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――尤も桂の池に身を投げる代りに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう歸つて宜いんですか」「下手人は身を投げることだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ベッキイが寝台に身を投げる音がしました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ドアのそばにある冷たい革のソファに身を投げるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...身を投げるにしても...
久生十蘭 「喪服」
...お玉は井戸へ身を投げると云って飛び出したのを...
森鴎外 「雁」
...アヤ子も身を投げるであろうことが...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...身を投げるように...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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