...一切がきちんとして...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...今日は服装も前日に比べてきちんとしている...
海野十三 「地獄の使者」
...あれでお勘定さえきちんとしてくれたら...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...なにしろお金の受授がきちんとしているのとで...
谷譲次 「踊る地平線」
...きちんとして、しづかにおちついた今日であつた...
種田山頭火 「其中日記」
...彼はすこぶるきちんとして几帳面に見え...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...外出のときなどはずいぶんきちんとしていたものである...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...二週間前とは似もつかぬほどきちんとしていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...――二人とも落ち着き払ってきちんとしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたかも裃(かみしも)をつけたようにきちんとしている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...仕立直しのモンペ姿もきちんとして...
永井荷風 「にぎり飯」
...台座は木目(もくめ)がきちんとして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の家の前の通りで起こることは万事きちんとしていることが大切だ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...玄関の二畳、勝手につづく茶の間の六畳、狭い庭をひかえた奥の八畳という小体(こてい)な住居だが、長火鉢、茶箪笥、鼠入らず、湯こぼしと、品よく、きちんとして、居なりで用が足りるようになっている...
久生十蘭 「虹の橋」
...いつも何もかもがきちんとしてゐないと氣のすまないやうな性分の彼女にさへ無いやうにおもへるのだつた...
堀辰雄 「おもかげ」
...衣服がきちんとしておらず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...起(た)ち居(い)もきちんとしていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...きちんとして見せたら...
吉川英治 「折々の記」
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