...――まあ肌身を任せると云へば...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...吾人は此力に身を任せるに何の躊躇をも要しないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...しかし私はその写真を瞼(まぶた)に描きながら、女に身を任せる...
田中英光 「野狐」
...耳なれた律動(リズム)の音に身を任せるだけでよかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...満足の笑(え)みを浮かべて虚無の息吹(いぶ)きに身を任せる柔懦(じゅうだ)な思想が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...病気になって病気に身を任せるような男ではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恋せる女が眼をつぶって身を任せるのと同様に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ひどく信頼して身を任せるものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日々の風向きに身を任せることもあり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悪魔にも身を任せる...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...なぜなら世にはすべてに身を任せる大まかな性質の者がいるもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世話になって身を任せる人と...
中里介山 「大菩薩峠」
...「個々の点」において明白かつ確実であると思う傾向にも身を任せるべきである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...えりぬきの享楽に身を任せる人の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...身を任せることになっている末造が高利貸であったと分かって...
森鴎外 「雁」
...Strindberg(ストリンドベルク)は伯爵家の令嬢が父の部屋附の家来に身を任せる処を書いて...
森鴎外 「沈黙の塔」
...同じように私たちは自然に身を任せるべきではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...前後の分別を忘れて男に身を任せるんじゃあないか」「あなたの云うとおり...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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