...そして六十近い年配とは思えないなにか底強い光が...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...ふと幅広い底強い音が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...がっちりした肩を突き合わせた彼等の密集は底強い圧力を感じさせた...
宮本百合子 「刻々」
...それにしては消えがたい底強い光が潜んでいたのである...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...「現在(大正三年頃)玄洋社長をやっとる進藤喜平太は、その当時まあだ紅顔の美少年で、女のように静かな、温柔(おとな)しい男じゃったが、イザとなるとコレ位、底強い、頼もしい男はなかった...
夢野久作 「近世快人伝」
...シャガレた、底強い声でした...
夢野久作 「少女地獄」
...その少年の一歩一歩には今までと見違える程の底強い力が籠っていた...
夢野久作 「戦場」
...それがトテモ底強い魅力を持って迫って来るんですから尚更(なおさら)...
夢野久作 「二重心臓」
...日本人の民族的に底強い素質じゃ...
夢野久作 「人間レコード」
...如何に底強いかを裏書しているとも考えられる...
夢野久作 「能とは何か」
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