...われはこたび身を以て逃れたる事のもとさへ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...然も不具の身を以て...
石川啄木 「雲は天才である」
...彼は今全身を以て復讐の快感に酔っているのだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...老衰の身を以て徒らに生を貪るは正盛が立身の妨げなりとて自害しけるなりと...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...身を以てボオドレエルの憂鬱を...
太宰治 「如是我聞」
...今度は一身を以て...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「吾等は至誠一貫職分を楽み身を以て範を示し師表たるの本分を完うせむことを期す」ということに一決したのである...
戸坂潤 「社会時評」
...その危険を吾々に身を以て知らせる心算らしい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そして身を以てする復活...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...人生五十の坂も早や間近の身を以て娘同様のものいつも側に引付けしだらもなき体(てい)たらく耻(はずか)し気(げ)もなく御目にかけ候傍若無人(ぼうじゃくぶじん)の振舞(ふるまい)いかに場所がらとは申(もうし)ながら酒醒(さ)めては甚(はなはだ)赤面の至(いたり)に御座候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...行司役が身を以て分け入るかしなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんとうに身を以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...身を以て直接行動をとってよろしいという理由にはなるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...嫁の身を以て見れば舅姑は夫の父母にして自分の父母に非ざるが故に...
福沢諭吉 「女大学評論」
...身を以て当らんものをと...
福田英子 「妾の半生涯」
...要は身を以て実行することにある...
三好十郎 「俳優への手紙」
...おれに囚われてはいけない事を身を以て教えてくれたものである...
夢野久作 「鼻の表現」
...……が、四囲の事情、法のきびしさを、身を以て、お示しになる為にも、おそらく、自決以外のことは考えておられまい」そのとき、もう大根河岸や魚河岸を中心に、烈しい朝の往来が流れ初めている中を、ひとりの男が、瓦版の呼び売りを呶鳴りながら通った...
吉川英治 「大岡越前」
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