...しかし一警察署長の身を以て...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...然も不具の身を以て...
石川啄木 「雲は天才である」
...余は現在のこの余自身を以て不完全なるものと認むると同時にまた今日の社会を以て完全なるものと認むる能わざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...彼は今全身を以て復讐の快感に酔っているのだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...金枝玉葉の御身を以て...
大町桂月 「秋の筑波山」
...私自身は東京に生れて東京に育つてゐるため彼女の痛切な訴を身を以て感ずる事が出来ず...
高村光太郎 「智恵子抄」
...然れども或は勇士意氣に感じては輙(すなは)ち身を以て相(あひ)許(ゆ)るし...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...各々その身を以て信ずる所に殉ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は毎(つね)に身を以て物に先んず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...比較的年少の身を以て多数の先輩を凌駕し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...身を以て、心を以て、情愛を以て、甘ったれるということがどんなことだか、彼女に思い知らしてやらなければならない...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...作者は身を以て飛びこみながら...
豊島与志雄 「作家的思想」
...身を以て証拠立てようという気にもならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...不敏不才の身を以て財界に今日あるを得ました上...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...身を以てその実験台上に乗せられて親しくその状態を観測し得たということ...
原民喜 「長崎の鐘」
...三十以上まだ四十にも足らぬ身を以て寡居(かきょ)は甚だ宜しからず...
福沢諭吉 「新女大学」
...君は貧乏といふものにどこまで堪へ得られるかを身を以て実験した...
宮地嘉六 「老残」
...要は身を以て実行することにある...
三好十郎 「俳優への手紙」
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