...この景色のどこに自分は身をおく事ができよう...
有島武郎 「或る女」
...禍中に身をおく彼等としてはもちろん当然の叫びであるが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さすがにこれが吾が身をおく天地かと味気ない思いが先にたった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「逃(のが)れ来て身をおくやまの柴(しば)の戸に月と心をあわせてぞすむ」と云う北山宮の御歌は...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...三村家のそうした複雑な環境に身をおくことは...
徳田秋声 「縮図」
...この二元性に対する無知と無視とに身をおくことに...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...かつての多少は積極的な攻勢をもって来た伝統にぞくするブルジョア(又地主を含めて)政党自身に身をおく者ではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こんな劇的な境遇に身をおくことになった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「我々が我々の欲する何処(いずこ)に身をおくにせよ...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...我々はかくのごときものを支配し得る位置に身をおくのでなければ...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...我々は斯くの如きものを支配し得る位置に身をおくのでなければ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...或ひは哲學することが直觀の努力によつて物そのもののうちに身をおくことに成立してゐるかである」...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...冬日の下にも身をおく尺地すらないような恐怖に...
吉川英治 「私本太平記」
...つねにお身をおくのに安泰な御座(ぎょざ)です...
吉川英治 「私本太平記」
...そこも身をおく場所でなかったら...
吉川英治 「私本太平記」
...「いまは?」とばかり身をおく所も失わせていたことかもしれない...
吉川英治 「私本太平記」
...彼は身をおくに所もなく...
吉川英治 「私本太平記」
...かかる所に身をおくことはできません...
吉川英治 「新・水滸伝」
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