...俺自身の運命を開拓する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...手古奈が身の運命を一切神の捌きに任せ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...よりても合はぬ片絲(かたいと)の我身の運(うん)は是非もなし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...自然自身の運動に基いて展開される代りに...
戸坂潤 「科学論」
...ただ彼女自身の運命に忠実であってくれるようにということ...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼ら自身の運命の象徴とも多少なるべきもので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分自身の運命が彼らには遠いものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それはおのおの生れついた身の運不運...
中里介山 「大菩薩峠」
...實は成りぬ草葉かげ小(ささ)やかに赤うして名も知らぬ實は成りぬ大空みれば日は遠しや輝輝たる夏の午(ひる)さがり野路に隱(かく)れて唱ふもの魔よ名を蛇と呼ばれて拗者(すねもの)の呪(のろ)ひ歌(うた)節なれぬ野に生ひて光なき身の運命(さだめ)悲しや世(よ)を逆(さかしま)に感じてはのろはれし夏の日を妖艷の蠱物と接吻(くちづけ)交す蛇苺...
萩原朔太郎 「蛇苺」
...神は或程度まで我々に自分自身の運命を創(つく)る力を與へてゐます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一つの賽ころに満身の運命を占つて――彼等は一所懸命に先を争ひ始めた...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...宮も御自身の運命をお歎(なげ)きになって煩悶が続き...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自身の運命はこれほどつまらないものであったかと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉鬘はもう自身の運命を悲観してしまって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなにも愛してくれる母に心配ばかりをかける自身の運命が悲しくて姫君は泣いてしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世にも不思議なる身の運命...
夢野久作 「白くれない」
...彼はただ漠(ばく)として、身の運命を、鵜匠の男に託していた...
吉川英治 「源頼朝」
...モナコの賽(さい)の目に現れる妾自身の運命に対して...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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