...身のこなしも聲つきも少しも迫れるさまなく如何にも豐かに鮮かに...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...そういえば発田の身のこなしには...
梅崎春生 「黄色い日日」
...その物うげな身のこなしにも出ていた...
高見順 「いやな感じ」
...その身のこなしや...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...ヒューマニティーというテーマを切実に焦眉の急として取り上げる身のこなしが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...むかし鍛えた軽業の身のこなしでもあろうけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...舞台には、二人の美女の外に、麻裃(あさがみしも)を着た口上言いが一人、月代(さかやき)と鼻の下に青々と絵の具を塗って、尻下がりの丸い眉を描いておりますが、顔立は立派な方で、身のこなし、物言い、妙に職業的な軽捷(けいしょう)なところがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐ろしい軽捷(けいしょう)な身のこなし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物言ひや表情や身のこなしに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...槍は「名誉の腕前」と本人の宣伝ですが、どの程度の名誉かは誰も知らず、眼の配り、身のこなし、修業の苦心談など、折々に漏らす言葉の端々から、然るべき男ではあろうと、誰でも一応は推して居りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本人がいふんです」「女?」「身のこなしがやさしくて器用だつたし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この身のこなしの美しいかたちは自分のこれまでの卑しい生活とはもはや縁がないという結論に達したちょうどそのとき...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...」その頃の私はずゐぶん身のこなしが敏捷だつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ほとんどものうげな身のこなしを見ると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...その飛鳥の身のこなしは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...小汚(こぎた)ない服装(みなり)をした鼻垂(はなた)らしではあったが犬のように軽快な身のこなしで...
水上滝太郎 「山の手の子」
...この人はまだ身のこなしなどに洗練の足らぬところがあり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...殆どしなやか過ぎる身のこなしで立ち上つた...
室生犀星 「はるあはれ」
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