...覚束ない身のこなしで...
芥川龍之介 「邪宗門」
...そういえば発田の身のこなしには...
梅崎春生 「黄色い日日」
...十二号の身のこなしが...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...最後に老爺、これは茂十さんもしょっちゅう野良仕事の往き帰りに出逢ってよく知っているのであったが、やはり私の聞いたあの口のききよう、身のこなし、年は取ってもあの矍鑠(かくしゃく)たる容貌に何の変りもなかった...
橘外男 「逗子物語」
...甚だ威厳のある身のこなしで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...それは、長浜の岸を飛ぶ一人の急飛脚――ただの飛脚ならばなんでもないが、その足どり、身のこなし、たしかに見覚えのある、それは、がんりきの百蔵というやくざ者に相違ないということを、確認したからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...商売柄身のこなしの鮮やかな水際立って美しい女です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身のこなしも何となく尋常ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身のこなしも何となく尋常ではありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...槍は『名譽の腕前』と本人の宣傳ですが、どの程度の名譽かは誰も知らず、眼の配り、身のこなし、修行の苦心談など、折々に漏(も)らす言葉の端々から、然るべき男ではあらうと、誰でも一應は推(お)して居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身のこなしの線がなよ/\として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身のこなしの活々(いきいき)したるは快き物なり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...容易ならぬ身のこなしの六つかしさに辟易した...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...その飛鳥の身のこなしは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どことなく心(しん)のある様な身のこなしを仕ながらお久美さんに許りは変らない上機嫌の顔を見せて居る子が腹立たしくて腹立たしくてならなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...山田の主人も恭を今までの雇人とは異って持((ママ))り扱って気持のよい身のこなしや小器用な仕事の仕振りを見ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...身のこなしがますます嬌(なま)めかしくなってきた...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...よろこびあまる身のこなし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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