...その頃の巧みですばやい身ごなしを忘れ果てたかのやうであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ただその身ごなしに情味をたたえていました...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...語調(ことばつき)にしろ取廻(とりまはし)にしろ身ごなしにしろ表情にしろ...
三島霜川 「平民の娘」
...お関は母親に二人の癖なり顔立ちなり身ごなしなりを非常な正直さと熱心で比較させた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...しかも強靭な身ごなしで...
宮本百合子 「女の学校」
...身ごなしにしろ、万事...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...気づかわしさとやさしさとの溢れたおとなしい身ごなしで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自然の耳にだけ聴える凜々しくいかにもすきな身ごなしにつれておこる衣ずれの音に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この無作法な身ごなしがわたしを狼狽(ろうばい)させたのはいうまでもない...
山本周五郎 「お繁」
...身ごなしや言葉のはしはしに...
山本周五郎 「新潮記」
...身ごなし眼もとの色っぽさ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...しかし身ごなしや表情が...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...敏捷な身ごなしの要意が...
吉川英治 「大岡越前」
...身装(みなり)を男に作っても、名を采女とよんでも、声、身ごなし、どうしても、女である...
吉川英治 「大岡越前」
...鮮やかな身ごなしで鞍に乗った...
吉川英治 「剣難女難」
...現場を退(ひ)く時の身ごなしは眼にもとまらないほど敏捷(びんしょう)であった...
吉川英治 「親鸞」
...身ごなしのよい紋太夫は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...その上での動作は曲芸師の身ごなしが身につく程なものだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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