...身ごしらえ――喧嘩乃至(ないし)は火事見舞の支度がいい...
谷譲次 「踊る地平線」
...毎朝子どもたちが登校の身ごしらえをしたりお茶を飲んだりしているうちはまだ暗いので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...それからルイザは彼の身ごしらえを監督した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...陣羽織をつけた厳(いか)めしい身ごしらえですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...できるだけの身ごしらえはして来ているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...福松は少々白けて、「では、どうして上げようというの」「頼まれたわけでもなんでもねえが、男となってみりゃ、お蘭さんの難儀を知って見遁(みのが)しはできねえ、これから後を追いかけて、この路用を渡して上げて、ずいぶん路用を安心させてやるのさ」「え、え、兄さん、お前さんがこのお金その他を、わざわざお蘭さんに届けに行ってあげようというの?」「まあ、そんなものさ、そのつもりでこの通り、身ごしらえ、足ごしらえをして来たんだ、時分もちょうどよかりそうだし、ところも美濃路と聞いたから、旅には覚えのあるこの兄さんのことだ、あとを追いかけりゃ、蛇(じゃ)の道は蛇(へび)というわけでもねえが、下手な目あかしよりはちっと眼は利(き)いている、ここ幾日のうちには、首尾よくお手渡しをした上で、またお前さんのところまで舞い戻って来てお目にかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...きりりと身ごしらえをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべて一団になっておのおの身ごしらえをし...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが直ちに出立の身ごしらえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...襟巻と外套ですっかり身ごしらえをした...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...何処で身ごしらえを改めたか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...きりッと出来あがった身ごしらえは...
本庄陸男 「石狩川」
...手早く身ごしらえをする姿はまだごく若い娘だった...
山本周五郎 「新潮記」
...ちょうど昔の源平時代の落人狩りを忍ばせる身ごしらえであった...
夢野久作 「眼を開く」
...その身ごしらえから察しますに...
吉川英治 「江戸三国志」
...足さえわらじばきの軽々しい身ごしらえです...
吉川英治 「江戸三国志」
...村重は野外へ狩猟に行くときの一雑兵のような身ごしらえをしていた...
吉川英治 「黒田如水」
...身ごしらえや、槍の扱いや、進退の敏捷(びんしょう)さは、一人前以上なので、一見小さき怪物としか思えなかったが、「さあ、来い」だの、「――思いさらせ」だの、「こなくそ!」などと叫んでいるところは、いかにも、子供っぽく、ちょうど、火炎不動(かえんふどう)の脇座(わきざ)から躍り出したこんがら童子(どうじ)そのままだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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