...せめてそこを一度は充分に蹂躪(じうりん)して見たいものだと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠等は歐洲人の領地をただ蹂躪しただけで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自分自身の魂を踏み躪りたいような...
豊島与志雄 「理想の女」
...恐(おそ)ろしく潔癖(けつぺき)な霜(しも)は其(そ)の見窄(みすぼ)らしい草木(さうもく)の葉(は)を地上(ちじやう)に躪(にじ)りつけた...
長塚節 「土」
...ロウマ帝国の各市各州を蹂躪した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らの狂暴な蹂躪によってある場所に生じた恐るべき人間破壊を他の場所で埋め合せるのを望むかの如くに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...後にはデンマアク及びノルウェイの人口稀薄な国から溢れ出でつつ二百年以上の間ヨオロッパの大部分を荒廃し蹂躪したところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...蹂(ふ)み躪(にじ)り...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...其のぶかぶかの靴の踵で踏躪つてやり度かつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あの兇盗カエサルに幸いして彼に祖国古来の自由を蹂躪(じゅうりん)させたことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...政治の世界は壮士を使用する者に蹂躪(じうりん)せられんとし...
山路愛山 「英雄論」
...屍体(したい)の近くに二個所ばかり強く踏み躪(にじ)ってあるのが兇行当時の犯人の足跡(もの)らしかったが...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...弱い者いじめをするな」「民権蹂躪(みんけんじゅうりん)じゃ」「かまわん...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...彼の蹂躪(じゅうりん)するところとなってしまった...
吉川英治 「三国志」
...それらの兵は甲州全地を蹂躪(じゅうりん)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...その素地(したじ)を蹂躪(じゅうりん)され...
吉川英治 「新・水滸伝」
...州城は蹂躪(じゅうりん)され...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分が蹂(ふ)み躪(にじ)った花の痛々しい苦悶に対して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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