...せめてそこを一度は充分に蹂躪(じうりん)して見たいものだと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...薔薇の花壇を蹂躪して走つて来たさうだ...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...「此方へおとおし申してくれ」家臣は縁側に躪りあがって障子を左右に開けた...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...昔の泉は踏み躪(にじ)られて跡には汚い泥が残つてゐる...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...人間の道を蹂躪(じゅうりん)して何時(いつ)まで永い娑婆があると思う? お前は自分の身が危うくなると...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...海陸両路から帝国を蹂躪し種々成功を収めたゴオト族は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてその遠征のいずれも、国土を蹂躪し、町村を亡ぼし破壊したのを特色とした...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...』Mmoires du Baron de Tott, tom. i. p. 272. 彼はある韃靼の軍隊の蹂躪と...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...蹂(ふ)み躪(にじ)られてしまった! あのお方に取って...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あの兇盗カエサルに幸いして彼に祖国古来の自由を蹂躪(じゅうりん)させたことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...屍体(したい)の近くに二個所ばかり強く踏み躪(にじ)ってあるのが兇行当時の犯人の足跡(もの)らしかったが...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...それは一つの強き主観の所有者が古き審美と習性とを蹂躪し...
横光利一 「新感覚論」
...謙信の馬蹄に蹂躪(じゅうりん)された武田方の中枢部は...
吉川英治 「上杉謙信」
...弱い者いじめをするな」「民権蹂躪(みんけんじゅうりん)じゃ」「かまわん...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...織田(おだ)と徳川(とくがわ)の軍馬に蹂躪(じゅうりん)されて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...つぎの部落を蹂躪(じゅうりん)しきったらその次へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それらの兵は甲州全地を蹂躪(じゅうりん)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...ああまで思いのまま蹂躪(じゅうりん)させるようなことはなかったろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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