...又輿論の存在に価する理由は唯(ただ)輿論を蹂躙(じゅうりん)する興味を与えることばかりである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...喰逃……二十も三十も一時に喊声をあげて頭脳(あたま)を蹂躙(ふみにじ)る...
石川啄木 「病院の窓」
...常識を踏み躙(にじ)つて了ふ人達には私は左袒(さたん)しない...
田山録弥 「エンジンの響」
...浅薄な「教科書学問」の横行のために蹂躙(じゅうりん)され忘却されてしまった...
寺田寅彦 「天災と国防」
...初め僧侶達は、墓石窃盗の被害を、史跡の蹂躙という名によって権威づけたが、今度は歴史家達は、史跡蹂躙を、更に思想問題という名の下に権威づけて了った...
戸坂潤 「社会時評」
...吾々から見て文化の蹂躙と判定されるという経緯が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...われわれが蹂躙(じゅうりん)されなかったとしても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...全ヨーロッパの軍勢に侵入され蹂躙(じゅうりん)された祖国...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...否既にあの被告を長い間捕まえた事によって正義は蹂躙されているのだ...
浜尾四郎 「正義」
...婦女子の貞操を蹂躙し...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...けれどもそれは自分の感情を蹂躙される...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...ドイツに蹂躙されたときいたときそれはみな新しい思い出となってキュリー夫人の胸に甦って来たであろう...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...(舊約全書Jesajah7.)富者は貧者を蹂躙した...
森鴎外 「古い手帳から」
...敵の鉄兵に蹂躙(じゅうりん)され...
吉川英治 「三国志」
...乱賊馬超の蹂躙(じゅうりん)にまかせ...
吉川英治 「三国志」
...附近の要地はその陸兵の蹂躙(じゅうりん)に委されていると聞えた...
吉川英治 「三国志」
...魏兵の蹂躙(じゅうりん)に悲鳴して逃げまどう婦女老幼のみじめさを...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??