...もしこのまま手をつかねて倭軍(わぐん)の蹂躙(じゅうりん)に任せていたとすれば...
芥川龍之介 「金将軍」
...×強者は道徳を蹂躙(じうりん)するであらう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...常にこの善悪の観念を脚下に蹂躙(じうりん)する豪傑である...
芥川龍之介 「僻見」
...いったん効力を発生するや突如として被登録者の意志と利益を蹂躙してあますところがない...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...俗悪なる多数趣味以外になにものかかくの如き芸術の蹂躙を黙許することが出来よう...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...醤主席をはじめ全軍一兵のこらずを平等にその鋼鉄の車体の下に蹂躙し去り...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...欧羅巴(ヨーロッパ)を蹂躙した...
大隈重信 「平和事業の将来」
...その近辺の勁草はいずれも踏み躙(にじ)られ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...「人権蹂躙(じんけんじゅうりん)で訴えてやろうと思うちょる...
火野葦平 「花と龍」
...「人性の完全な蹂躙(じゅうりん)」と唖然(あぜん)たらしめている...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...どうしてよ」躙(にじ)り寄るように...
正岡容 「小説 圓朝」
...かかる蹂躙は既に食物の増加を妨げており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ところが大概(たいがい)の男は此の無能力者に蹂躙(じうりん)され苦しめられてゐる………こりや寧(むし)ろ宇宙間に最も滑稽(こつけい)な現象と謂(い)はなければならんのだが...
三島霜川 「青い顏」
...踏躙(ふみにじ)ると...
三島霜川 「解剖室」
...却(かえ)ってその怪作用を数層倍してその両博士の全生涯をアラユル方向に蹂躙(じゅうりん)し嘲弄している...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その上から踏み躙(にじ)る...
夢野久作 「爆弾太平記」
...わざとこの国を蹂躙(じゅうりん)せよというようなものです」居合せた黄権(こうけん)もまた進み出て...
吉川英治 「三国志」
...信長が負ければ京都の町は焼かれ蹂躙されるからである...
和辻哲郎 「鎖国」
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