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饗庭篁村 「木曾道中記」
...李(すもも)の躍る底から...
泉鏡花 「瓜の涙」
...やがて吾身の悦びなので覺えず胸も躍るのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...慌てふためいて跳ね躍る虫の五つ六つ...
薄田泣菫 「独楽園」
...「兄さん氣分は惡くありませんか」と春三郎は心に躍る怒りを壓へて靜かに文太郎に聞いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...其五十嵐に引き添うてこちらに歩いて來る背の低い細君の姿を見るとはつと心が躍るやうに覺える...
高濱虚子 「俳諧師」
...躍る自由の才能を片端から抑制して...
太宰治 「風の便り」
...Bは躍る心を押へつゝ徐(しづ)かに把手(ハンドル)を廻した...
田山録弥 「時子」
...更に渦流に舞ひ躍る鰻...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...春の霞も秋風も共通路の沖遠み潮逆捲き波躍る廣きは海のおもてかな...
土井晩翠 「天地有情」
...せめて所謂(いはゆる)ウオールフラワアの一人ともなりて花舞ひ蝶躍る珍しきさまを見て未代までの語り草にせばやと...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...それと同時にガチャンピシンドタンという大騒ぎ、丼(どんぶり)が飛ぶ、小鉢が躍る、箸が降る、汁とダシの洪水(おおみず)...
中里介山 「大菩薩峠」
...ののしりながら躍る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...躍るやうなさざ波を立てゝ流れて居る...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...東京の土を踏んでドキドキと躍る心大正十二年の秋以後...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...躍る馬の周囲で喚声を上げ始めた...
横光利一 「上海」
...狂風に躍る暴兵は...
吉川英治 「三国志」
...仮橋の躍る板のうえを大股に踏み出していた...
吉川英治 「源頼朝」
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