...我胸の躍ることさへ治りしならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...躍る心を推し鎮(しづ)めて今暫(しば)し五大洲上を見渡せ...
石川啄木 「閑天地」
...しかし帆村は歓喜極まって室内を躍るかのように走りながら...
海野十三 「獏鸚」
...不屈の剛気と華麗な自信と胸躍る挙国一致の感激の表現だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...胸の血も躍るだろう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...更に渦流に舞ひ躍る鰻...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...喜び躍るかのように見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんだか胸が躍るように思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...躍る血潮をしずめようと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...胸が躍るような気持がした...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...躍るやうなさざ波を立てゝ流れて居る...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...悉くそのからだに男として躍るちからがほしかつたからだと思つた...
室生犀星 「渚」
...巻頭歌胎児よ胎児よ何故躍る 母親の心がわかっておそろしいのかその次のページに黒インキのゴジック体で『ドグラ・マグラ』と標題が書いてあるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...真に血湧き肉躍るものがありましたでしょう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...躍る巴里(パリー)や居眠る倫敦(ロンドン)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...襯衣(シャツ)一枚の栖方はたちまち躍るように愉(たの)しげだった...
横光利一 「微笑」
...案の定そこは砂地――しめたッ――と躍る姿は海風にばたばた鳴って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...仮橋の躍る板のうえを大股に踏み出していた...
吉川英治 「源頼朝」
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