...お京の方が先んじて、ギイと押すと、木戸が向うへ、一歩先陣、蹴出す緋鹿子、揺(ゆるぎ)の糸が、弱腰をしめて雪を開いた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...蹴出す白脛(しらはぎ)へ搦(から)ましょう...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...太夫は長襦袢の裾から墨塗の大きな下駄を蹴出す...
長塚節 「菜の花」
...又暫く間を置いて別の足を蹴出す...
長塚節 「菜の花」
...蹴出す度に赤い裾から白い足の爪先が三四寸見える...
長塚節 「菜の花」
...墨塗の大きな下駄に乘せて赤い裾から蹴出す足はくつきりと白く且つ小さく見えねばならぬ...
長塚節 「菜の花」
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