...蹴上げからポタリポタリとだんだん下へしたたり落ちていた...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...囲柵の中で砂を蹴上げたりした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ようやくとまったバスの横腹を力まかせに蹴上げた...
太宰治 「秋風記」
...足を挙げてその脾腹(ひばら)と思うあたりを力一杯蹴上げてくれた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...蹴上げたる 365塵埃亂れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アダムの父は後脚を空へ蹴上げる馬の背に威張っていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...手を組み足を蹴上げて跳ね廻る時...
中島敦 「光と風と夢」
...見事膳を蹴上げると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見事膳を蹴上げると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は左の足でそれを蹴上げた...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...踵でぼんのくぼを蹴上げるようにして田村町一丁目の方へ走って行った...
久生十蘭 「魔都」
...おまけに溝板(どぶいた)を蹴上げて頤(あご)を叩いたもんでげすから...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...思はず蚊帳を蹴上げて叫んだ...
牧野信一 「創作生活にて」
...正吉の足がたっと亭主の股間(こかん)を蹴上げた...
山本周五郎 「お美津簪」
...飛沫(しぶき)を蹴上げて天馬空(くう)を駛(はし)るが如く...
夢野久作 「名娼満月」
...苦痛が増せば増すほど子は苦痛を与へる母を蹴上げて逃げるのは定つてゐる...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...激闘、草をとばし、土を蹴上げ、ついに隼人の首を取った...
吉川英治 「新書太閤記」
...武松の柄(つか)の手をばッと間髪に蹴上げていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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