...ようやくとまったバスの横腹を力まかせに蹴上げた...
太宰治 「秋風記」
...また左足を挙げて蹴上げてくれた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...女達が揃つて足を蹴上げる藝当を...
永井荷風 「勲章」
...ところで、二人は追分から、右へ伏見道へそれず、山科に入り、四宮、十禅寺、御陵、日岡、蹴上、白川、かくて三条の大橋について、京都に入るの本筋を取るつもりであろうと思われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は蹴上(けあげ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...踏み返したり蹴上(けあ)げたりした泥の痕(あと)を...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これが蹴上(けあげ)の躑躅だと教えてくれた...
林芙美子 「田舎がえり」
...狂った馬が後脚を蹴上げるように...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...踵でぼんのくぼを蹴上げるようにして田村町一丁目の方へ走って行った...
久生十蘭 「魔都」
...踵で己がぼんのくぼを蹴上げるようにしながら田村町一丁目の方へ飛んで行く...
久生十蘭 「魔都」
...「しつかりしろツ!」と伝が尻を蹴上げたりした...
牧野信一 「創作生活にて」
...近代史上に蹴上げている...
夢野久作 「暗黒公使」
...苦痛が増せば増すほど子は苦痛を与へる母を蹴上げて逃げるのは定つてゐる...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...蹴上(けあげ)をくだって...
吉川英治 「私本太平記」
...自身は蹴上(けあげ)の下から道を曲って...
吉川英治 「新書太閤記」
...南禅寺の屋根は蹴上(けあげ)からその森を見下ろしただけで...
吉川英治 「新書太閤記」
...道も同じ六波羅の大路から粟田口――蹴上(けあげ)...
吉川英治 「源頼朝」
...蹴上(けあげ)の坂に立った時...
吉川英治 「源頼朝」
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