...三重子は枕を蹴上(けあ)げたりした...
芥川龍之介 「早春」
...あと足に砂を蹴上(けあ)げながら真一文字に追いすがった...
芥川龍之介 「偸盗」
...その海坊主が蹴上(けあ)げて来る...
泉鏡花 「霰ふる」
...力一ぱい助七の下腹部を蹴上げた...
太宰治 「火の鳥」
...Bデッキの上まで来るとあなたは腕をあげ脚(あし)を思い切り蹴上(けあ)げている...
田中英光 「オリンポスの果実」
...更に高らに奔流を激しく蹴上げ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アダムの父は後脚を空へ蹴上げる馬の背に威張っていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...踵でぼんのくぼを蹴上げるようにして田村町一丁目の方へ走って行った...
久生十蘭 「魔都」
...踵で己がぼんのくぼを蹴上げるようにしながら田村町一丁目の方へ飛んで行く...
久生十蘭 「魔都」
...お里のひはらを蹴上(けりあ)ぐ...
三木竹二 「いがみの権太」
...正吉の足がたっと亭主の股間(こかん)を蹴上げた...
山本周五郎 「お美津簪」
...ここはわけて底冷えするという蹴上(けあげ)の盆地(ぼんち)にある南禅寺の一房を出て...
吉川英治 「黒田如水」
...京も端(はず)れの蹴上(けあげ)の下...
吉川英治 「私本太平記」
...蹴上(けあげ)を境に...
吉川英治 「私本太平記」
...蹴上(けあげ)を越えた蜿蜒(えんえん)の甲冑(かっちゅう)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...蹴上(けあげ)へさして...
吉川英治 「平の将門」
...蹴上(けあげ)へかかる...
吉川英治 「源頼朝」
...ザと潮を蹴上げながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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