...足は前方に蹴上げる...
梅崎春生 「狂い凧」
...二度目に蹴上げたとき...
海野十三 「火薬船」
...足を挙げてその脾腹(ひばら)と思うあたりを力一杯蹴上げてくれた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...弁慶が行きちがひざまに薙刀の柄もとを蹴上げられてすはと向きなほるところが目について消えなかつた...
中勘助 「能の見はじめ」
...レヴユーの舞台で踊子の足を蹴上げて踊る姿を見詰めたり...
永井壮吉 「人妻」
...ところで、二人は追分から、右へ伏見道へそれず、山科に入り、四宮、十禅寺、御陵、日岡、蹴上、白川、かくて三条の大橋について、京都に入るの本筋を取るつもりであろうと思われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...見事膳を蹴上げると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...犬つころのやうに雪を蹴上げて飛んで來たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これが蹴上(けあげ)の躑躅だと教えてくれた...
林芙美子 「田舎がえり」
...狂った馬が後脚を蹴上げるように...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...踵で己がぼんのくぼを蹴上げるようにしながら田村町一丁目の方へ飛んで行く...
久生十蘭 「魔都」
...正吉の足がたっと亭主の股間(こかん)を蹴上げた...
山本周五郎 「お美津簪」
...近代史上に蹴上げている...
夢野久作 「暗黒公使」
...駒の八蹄(てい)は砂塵を蹴上げ...
吉川英治 「三国志」
...蹴上の中腹にある大きな榛(はん)の木の方へ駈けて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...蹴上(けあげ)を越えた蜿蜒(えんえん)の甲冑(かっちゅう)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...蹴上(けあげ)へかかる...
吉川英治 「源頼朝」
...道も同じ六波羅の大路から粟田口――蹴上(けあげ)...
吉川英治 「源頼朝」
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