...あと足に砂を蹴上(けあ)げながら真一文字に追いすがった...
芥川龍之介 「偸盗」
...五郎造の腰骨(こしぼね)をいやというほど蹴上げた...
海野十三 「東京要塞」
...片足を思ひきりたかく蹴上(けあ)げて...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...囲柵の中で砂を蹴上げたりした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...アダムの父は後脚を空へ蹴上げる馬の背に威張っていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...女達が揃つて足を蹴上げる藝当を...
永井荷風 「勲章」
...レヴユーの舞台で踊子の足を蹴上げて踊る姿を見詰めたり...
永井壮吉 「人妻」
...手を組み足を蹴上げて跳ね廻る時...
中島敦 「光と風と夢」
...踵で己がぼんのくぼを蹴上げるようにしながら田村町一丁目の方へ飛んで行く...
久生十蘭 「魔都」
...「しつかりしろツ!」と伝が尻を蹴上げたりした...
牧野信一 「創作生活にて」
...正吉の足がたっと亭主の股間(こかん)を蹴上げた...
山本周五郎 「お美津簪」
...苦痛が増せば増すほど子は苦痛を与へる母を蹴上げて逃げるのは定つてゐる...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...ここはわけて底冷えするという蹴上(けあげ)の盆地(ぼんち)にある南禅寺の一房を出て...
吉川英治 「黒田如水」
...京も端(はず)れの蹴上(けあげ)の下...
吉川英治 「私本太平記」
...蹴上(けあげ)を越えた蜿蜒(えんえん)の甲冑(かっちゅう)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...武松の柄(つか)の手をばッと間髪に蹴上げていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蹴上(けあげ)の辺りに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ザと潮を蹴上げながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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