...厩(うまや)へ預ければ馬に蹴られるし...
薄田泣菫 「茶話」
...足で蹴られる小桶のやうに...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...延びた左手を引かれて腰を蹴られると...
直木三十五 「南国太平記」
...結びつくなり、蹴られるなり、どちらかにカタがつき、あてどのない生活から解放されるだろうという期待で、うずうずしていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...彼にしろ誰の脚か知れないものに頭を蹴られることもあり(因果なことには民蔵一族は男女の別もなく...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...蹴られる度に思はず宙に飛びあがつてしまふ私を心棒にして追ひつ追はれつ風車となつて回転した...
牧野信一 「ゾイラス」
...第一そうやってポーッとして眼え釣り上げていると、今にバスに引かれるか、馬に蹴られるぞ...
三好十郎 「鈴が通る」
...まるで俺は蹴られるのが好きなのと同じことだ...
横光利一 「上海」
...この物欲しき子の眼を見るべき母の眼がないならばその母は軈て子のために蹴られるのも定つてゐる...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...悍馬(かんば)に蹴られるところであった人影は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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