...けれどもそこには必然に前人の蹤を残してゐるであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...雁ニ蹤ヲ遺スノ意港シ...
海野十三 「探偵小説と犯罪事件」
...盜人を蹤跡する詞に...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...曾遊の蹤を辿りて...
大町桂月 「房州紀行」
...何ぴともそれが彼をあやまつところまで彼の守護神に蹤(つ)いて往(い)った者はかつていない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...後から蹤(つ)いて行く...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...お宮も黙ってとぼとぼと蹤(つ)いて来ていたが...
近松秋江 「うつり香」
...殆ど先蹤のないもので...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...脱走して邸を出で余を蹤(お)わんと欲す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...軽狂ノ蹤跡廿年前...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...花嫁に蹤いて行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皆んなの後から蹤(つ)いて来た嫁のお冬を睨(ね)め廻します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのあとを蹤(つ)けてきいているうちに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...二人の後を見え隠れに蹤(つけ)てゆくのであった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...勧(すす)めるまゝに相手の後に蹤(つ)いていった...
松本泰 「緑衣の女」
...ここに野干が師子に恩を受けたとせるには訳ある事でこの物毎(つね)に師子や虎を追蹤(つけまわ)りその残食を享けるのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...後ろから送つて出て來たさち子は私共がくるまに乘る所まで蹤いて來て...
室生犀星 「巷の子」
...曰く客蹤乗レ興輙盤桓...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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