...先達(せんだつ)の蹤(あと)蹈(ふん)でゆく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...雁ニ蹤ヲ遺スノ意港シ...
海野十三 「探偵小説と犯罪事件」
...普通の遊蹤に過ぎず...
大町桂月 「妙義山の五日」
...日本はシナ文化の先蹤(せんしょう)を追うて来たのであるから...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...監獄のなかへでものこ/\蹤(つ)いて来るものなので...
薄田泣菫 「茶話」
...すでにパルメニデスにその先蹤が見出される...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...井上伯は内閣組織の間際に於て突然失蹤したるは何ぞや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...井上伯失蹤の一珍事起りしを見れば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...お蹤(つ)けになりました由...
直木三十五 「南国太平記」
...「子供は? 留ちゃんは?」蹤(つ)いて来たお冬は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...默つて蹤(つ)いてお出でなせえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...役人どもがその後に蹤(つ)いた...
本庄陸男 「石狩川」
...後ろから送つて出て來たさち子は私共がくるまに乘る所まで蹤いて來て...
室生犀星 「巷の子」
...その百二十三わたくしは此年文政四年五月二十六日の菅茶山の書牘の断片を写し出して、狩谷斎の游蹤を、五月二十二日に神辺を発して三原に向ふまで追尋した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其人の裔孫のいかになりゆくかを追蹤して現今に及ぶことが即ち是である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正しく先蹤(せんしょう)があったのである...
柳田国男 「山の人生」
...曰く客蹤乗レ興輙盤桓...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...その後から蹤いていったが...
横光利一 「旅愁」
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