...菊池氏の俊寛の蹤(あと)を追ふものである...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...愈(いよいよ)前人の蹤を脱することは出来ない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...先達(せんだつ)の蹤蹈(あとふん)でゆく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...脱走して邸を出で余を蹤(お)わんと欲す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...他方に於て今日の所謂「近代論理学」の先蹤をなすものなのである...
戸坂潤 「辞典」
...井上伯失蹤の一珍事起りしを見れば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...四ツ本に蹤(つ)いて出てしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...蹤(つ)けて来たのであろうか? 前から...
直木三十五 「南国太平記」
...お二人への金だ)庄吉の蹤(つ)けて行く人は...
直木三十五 「南国太平記」
...「子供は? 留ちゃんは?」蹤(つ)いて来たお冬は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...錢湯へ行つたお樂を蹤(つ)けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...迷惑そうに蹤(つ)いている...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...ここに野干が師子に恩を受けたとせるには訳ある事でこの物毎(つね)に師子や虎を追蹤(つけまわ)りその残食を享けるのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...蹤(あと)跡(つ)け行くとここに至って見えず...
南方熊楠 「十二支考」
...人はなさけの深みにどうしても蹤(つ)いてゆかねばならないように出来ていて...
室生犀星 「津の国人」
...あとを蹤(つ)けて見えたんだそうだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...「一年為客四移蹤...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...皆是れ前例なく先蹤(せんしよう)なく...
山路愛山 「明治文学史」
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