...いつか前人の蹤(あと)を追つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...本屋は一刻も早くその「善(い)い物」が見度(みた)さに後(あと)から蹤(つ)いて甲板に出た...
薄田泣菫 「茶話」
...怖ろしく沢山な新聞雑誌の記者が一緒に蹤(つ)いて往つたもので...
薄田泣菫 「茶話」
......
高木貞治 「回顧と展望」
...わが国の映画界や多数の映画研究者・映画批評家はいたずらに西洋人の後塵(こうじん)を追蹤(ついしょう)するに忙しくて...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...脱走して邸を出で余を蹤(お)わんと欲す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而して野村もまた藩政府の追蹤する所となり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「深雪さん、とにかく――」庄吉は、深雪に、蹤いて行け、と、眼で合図をした...
直木三十五 「南国太平記」
...お二人への金だ)庄吉の蹤(つ)けて行く人は...
直木三十五 「南国太平記」
...軽狂ノ蹤跡廿年前...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...皆んなの後から蹤(つ)いて來た嫁のお冬を睨め廻します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...默つて蹤(つ)いてお出でなせえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或はコントに於てその先蹤者をもつてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...その蹤を洩さんと慮りすなわちこれを除く...
南方熊楠 「十二支考」
...ずっと街まで蹤けて来ていたんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...寛政より文政に至る間の二三聞人の聚散の蹤(あと)がこれに由つて明められる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「一年為客四移蹤...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正しく先蹤(せんしょう)があったのである...
柳田国男 「山の人生」
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