...古人及び今人に美しき先蹤あるを知らずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...尋常一樣の遊蹤なり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...虚心江上の白鴎に伴ひし當年の遊蹤...
大町桂月 「房州紀行」
...曾遊の蹤を辿りて...
大町桂月 「房州紀行」
...物の半町と後(あと)を蹤(つ)けないうちに横町(よこまち)へ逸れるなり...
薄田泣菫 「茶話」
...」かう言つて後(あと)に蹤(つ)いて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...尋二血蹤一越二十余里一...
高木敏雄 「比較神話学」
...わが国の映画界や多数の映画研究者・映画批評家はいたずらに西洋人の後塵(こうじん)を追蹤(ついしょう)するに忙しくて...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...而して野村もまた藩政府の追蹤する所となり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...井上伯の失蹤は、渡辺子の心機一転と相反襯して一幅の奇観を表出せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二人に蹤(つ)いて外まで出た彼女の心は...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...花嫁に蹤いて行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「子供は? 留ちやんは?」蹤(つ)いて來たお冬は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アンチーブまで蹤けたと思っているそれさえほんとうに...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...刑事が夕方からズッとあたしのあとを蹤けていますし...
久生十蘭 「魔都」
...猟師の詞で言ふと僕は決して血蹤(はかり)を見損なつたのではない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...脳髄の正体を突止めて行ったポカンの苦心惨憺の蹤跡(あと)をモウ一度くり返して辿(たど)ってみるがいい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...こういう先蹤に続いて...
和辻哲郎 「鎖国」
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