...虚心江上の白鴎に伴ひし當年の遊蹤...
大町桂月 「房州紀行」
...どやどやと後(あと)から蹤(つ)いて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...――私ぐんぐん蹤(つ)いて行ってやればよかった...
徳田秋声 「黴」
...両三人見届けに蹤(つ)いてくるがよい...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...お蹤(つ)けになりました由...
直木三十五 「南国太平記」
...あの映画の水準に私たちのオルソ式色彩映画も蹤(つ)いていったのであった...
中井正一 「色彩映画の思い出」
...彌之助ぢやありませんか」「そつと後を蹤(つ)けて行け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青春の感情の奔蹤を極めたものであつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...迷惑そうに蹤(つ)いている...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...だれかにあとを蹤けられるようなことはなかったかね...
久生十蘭 「魔都」
...猟師の詞で言ふと僕は決して血蹤(はかり)を見損なつたのではない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...役人どもがその後に蹤(つ)いた...
本庄陸男 「石狩川」
...勧(すす)めるまゝに相手の後に蹤(つ)いていった...
松本泰 「緑衣の女」
...マルクスの先蹤として...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...或はコントに於てその先蹤者をもつてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...あとを蹤(つ)けて見えたんだそうだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...一聯慚踏古人蹤...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曰く客蹤乗レ興輙盤桓...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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