...人気が盛んであったから早くから筆蹟が珍重された...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...奇蹟のおそはれのやうにわらひはじめると...
大手拓次 「藍色の蟇」
...虚堂墨蹟がむかしからどんなに重んじられたかが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...猟師はこれから実現されようと云う奇蹟について考え出した...
小泉八雲 田部隆次訳 「常識」
...昨日奈良県の史蹟名勝天然記念物調査報告を第一冊からずつと揃ひで買つたがこれは嬉しかつた...
土田杏村 「私の書斎」
...我が上古史に全く缺佚せる筑紫女酋の事蹟なりと信じ得ざること...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...その遺蹟は国宝として大切に保護しているそうですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり行く先の目的――名所古蹟が何です...
中里介山 「大菩薩峠」
...寺田先生と東京中の美味い料理を喰べさす家を廻られたその古蹟の一つなのである...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...女の手か」「雌雄(めすをす)も解らない程の下手(へた)つ糞(くそ)な筆蹟(て)ですよ」「手を變へて書いたんだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたをこんな会に出すなんて奇蹟だね」「きょうは特別なんでしょう」「長謙さんや珠子さんといっしょじゃなかったの」「あたしひとりよ...
久生十蘭 「だいこん」
...ラスプーチンは聖地巡礼中に修得した信仰療法でとてつもない奇蹟をやりだした...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...拙(まづ)い手蹟で根氣よく英字を書き留めてゐるのに...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...玄奘より二百余年前渡天した法顕の紀行にも竺刹尸羅(たくちゃしら)国で仏前生に身を捨て餓虎に施した故蹟に諸宝玉で餝(かざ)った大堵波あり...
南方熊楠 「十二支考」
...取り調べて史蹟保存とするがよい...
南方熊楠 「十二支考」
...その三百六十九わたくしは伊沢蘭軒の事蹟を叙して其子孫に及び...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――しかしそれはゴオドの手蹟ではなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...義仲遺蹟巡りの旅行の途次...
吉川英治 「随筆 新平家」
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