...彼のジヤアナリズムや奇蹟は彼に人々を集まらせてゐた...
芥川龍之介 「続西方の人」
...若しくは我と我身の自由に束縛を加へることであつた――轉身の祕蹟を行ふ時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...次の奇蹟が待たれるのであった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...その筆蹟、今なほ存すと...
大町桂月 「遊羽雜感」
...そこの住職のCが古蹟保存でかれの家にも寄附を頼みにやつて来たことを思ひ起した...
田山録弥 「船路」
...ここにも大きな奇蹟(きせき)はあった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...何處かにさう云ふ古蹟の存在することは疑ふべからざる所で...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...私は旧藩主の久松伯爵家から旧藩事蹟取調という事を嘱托せられた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わしが遺蹟というところは国々至る処にある...
中里介山 「法然行伝」
...ただ皆既前後を目的としたロイヅ博士の仕事のみは奇蹟的に成功したのであった...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...「この手紙の筆蹟(て)を知つて居るか」平次が煙草入から出したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...而して詩は地上の奇蹟...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...いつの世にも奇蹟はあるものだ...
久生十蘭 「だいこん」
...こは三都をはじめ六十余州の名所霊蹟巡覧記ともいふべき仕組なれど作者の知らぬ処を善きほどに書きなしたる者なれば実際を写し出さぬは勿論(もちろん)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...諸算家の事蹟を調査して居るが...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...それは見る人の感動した涙も添って流れる気のする墨蹟(ぼくせき)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あるいは文名の揚るとともにその筆蹟も珍重さるるようになって...
山本笑月 「明治世相百話」
...三明白な事蹟もあるけれど...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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