...彼の奇蹟を行ふことにいつも多少ためらつたのはかう云ふ実感にも明らかである...
芥川龍之介 「西方の人」
...忠敬の事蹟(じせき)を詳しく調査し...
石原純 「伊能忠敬」
...錯乱して後の手蹟だろう...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...烏啼天狗の脅迫状の真蹟をひろげて見るに及んで...
海野十三 「奇賊は支払う」
...其の短い生涯のうちにも數々の實を結んだ『愛國切手』や『國際友好鯉のぼりの會』や其の他の事蹟の精神に反映したものではあるまいか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...神武以前幾十代かの事蹟が記してあるとて宣傳する者があり...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...ついにその筆蹟をうつすというところまで進んで来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...もよりもよりの名所古蹟に相当足をとどめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その爪先をたじろがせたほどの奇蹟を見ないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...奇蹟の森なぞと気取った題をつけても...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ふと奇蹟(きせき)的に助かって...
原民喜 「鎮魂歌」
...因って二里半歩み巨勢へ往き薬を求め還って見れば小舎の近傍に板箕(いたみ)ほど大きな蹟(あと)ありて小舎に入り...
南方熊楠 「十二支考」
...ここにも奇蹟的という文字がつかってあった...
宮本百合子 「新しい潮」
...わたくしは此より蘭軒の事蹟に立ち帰つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...見物が人波を打ってこの小屋へ寄せて来て、50狭い恵の門口を通ろうとして、何度押し戻されてもまた力一ぱいに押し押しして、まだ明るいうちに、四時にもならないうちに、腕ずくで札売場の口に漕ぎ附けて、丁度饑饉の年に麪包(パン)屋の戸口に来るように、55一枚の入場券を首に賭けても取ろうとする、そう云う奇蹟を、一人々々趣味の違う見物の群に起させるのは詩人だけですね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...間もなく打(ぶ)っ突かった一つの大きな奇蹟のために...
夢野久作 「眼を開く」
...また幼少のうちからあたかも如来(にょらい)の再来のような超人間的な奇蹟が必ずあって...
吉川英治 「親鸞」
...湊川を中心に史蹟歩きの要を痛感するも...
吉川英治 「年譜」
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