...一朝禍(わざわい)を蹈むの場合にあたって...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...水かふ岸の葦蘆(よしあし)を蹈み碎きてや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...蹈鞴(たたら)しこふむ勢(いきほひ)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...巓(いたゞき)の金(きん)の照しと白雪(しらゆき)と蹈み轟かし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...蹈めば滑(すべ)つて仆れるように作り...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...かくせざれば狗(いぬ)など蹈越(ふみこえ)てちゞみをけがすゆゑ也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...丹念に下駄(げた)で蹈(ふ)み殺した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...たびたび見合いの場数(ばかず)を蹈むうちに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...気の利いた女は借金を蹈み倒して逃げてしまう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...楽しく蹈(ふ)んだことがあるのだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...サッキノ土蹈マズノ感触ガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
......
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...第一に先ず高蹈派(パルナシアン)は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...石もて蛇を殺すごとく一つの輪を斷絶して意志なき寂寥を蹈み切れかし...
萩原朔太郎 「氷島」
...「お勢さん」と瀬蹈(せぶみ)をしてみれば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...足蹈みの確かなると辛抱強きは...
南方熊楠 「十二支考」
...足音荒くツカツカと奥へ蹈(ふみ)込み来り「コレお国...
村井弦斎 「食道楽」
...お酌の小さい雪蹈(せった)なぞは見附かっても...
森鴎外 「百物語」
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