...李花の腹部を無手(むず)と蹈(ふ)まへ...
泉鏡花 「海城発電」
...油蹈天(ゆうとうてん)のやつに...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...徒渉(としょう)というよりは全く川を蹈むのである...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...知らず識らず危険区域へ足を蹈(ふ)み入れて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この女なら巴里(パリ)へ行ったって相当に蹈(ふ)めるぜ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...今度はいくら私が本気で蹈(ふ)ん張っても...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...己(おれ)が味わった舞蹈会(ぶとうかい)と云うものは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...舞蹈会(ぶとうかい)の時此奴(こいつ)を打(ぶ)ん殴(なぐ)ったことがあります...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...先に蹈み出した小姓の挙動を見守っていて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...あら美しの塗壺笠(ぬりつぼがさ)やこれこそ河内陣みやげえいころえいとえいとろえとな傷口がわれた心得て蹈(ふ)まへてとゝらえいとろえいとえいとろえとなまだこのほかにもいろ/\あったのでござりますが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...私が枡に足を蹈み込んだばかりに...
中原中也 「我が生活」
...廊下を蹈みしだくあわただしい足音に...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...私の頭の上を蹈みつけて此の國の賢明な人たちが斯う言つて居る...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...孤獨の影を蹈みながら歩いて行く...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...蹈みましたと詫びりや...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...今こん春はとても立かへり蹈(ふむ)べき地にあらずと思ふに...
樋口一葉 「ゆく雲」
...お酌の小さい雪蹈(せった)なぞは見附かっても...
森鴎外 「百物語」
...いかなもをざは蹈(ふ)みそめたやら...
柳田国男 「遠野物語」
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