...仕方なく彼は踵(きびす)を返して忍足(しのびあし)でここを退(さが)った...
李光洙 「愛か」
...それからくるりと踵(くびす)を返して...
池谷信三郎 「橋」
...「踵(かかと)をね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...我らの魂は時あって靴の踵(かかと)に宿り...
夏目漱石 「虞美人草」
...足の踵に油をつけ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...参詣の善男善女踵を接する繁昌振り...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ともかく引っ返してみよう」平次は踵(きびす)を返すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...膝(ひざ)から踵(かかと)の辺まで...
原民喜 「廃墟から」
...踵(きびす)を返したとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...俄に師匠にひと談判したくなってクルリと踵を返すと...
正岡容 「寄席」
...退くときに踵の下の砂がへずられるだろう」「うう」と倉なあこが頷いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...硝子(ガラス)のように光っているエナメル靴の踵(かかと)までも...
夢野久作 「暗黒公使」
...踵(きびす)を回(かえ)すと...
吉川英治 「上杉謙信」
...踵(かかと)へ力を入れた...
吉川英治 「大岡越前」
...踵(きびす)をかえし...
吉川英治 「三国志」
...踵(かかと)をつかもうとしたのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それなのにものの一間もがたがたと床を踏んだかと思うと踵(きびす)をかえして大胆に私を藪睨(やぶにらみ)して...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...普通一遍の見物だけでもやって行こうと踵(きびす)を返して...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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