...汗みずくになった馬の腹を何度も靴(くつ)の踵(かかと)で蹴(け)った...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...踵(かかと)をおろして幽(かす)かなお辞儀をした...
太宰治 「メリイクリスマス」
...高い踵(かかと)でコツンコツンと階段を上って行くのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...眼球(めだま)の上を踵で押された時と...
谷崎潤一郎 「少年」
...踵(かかと)の下までくる親譲りの古いズボンをはき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...Jack London――Before Adam.(アダム以前)The Call of the Wild.(野性の叫び)Iron Heel.(鉄の踵)"Star-Rover."(「スター・ロバー」)バロウズ...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...主人市兵衞と番頭の清七は遠島になつた上相踵(あひつ)いで死に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...膝(ひざ)から踵(かかと)の辺まで...
原民喜 「廃墟から」
...踵(きびす)を囘(かへ)してツト馳出(はせい)づればお高(たか)走(はし)り寄(よ)つて無言(むごん)に引止(ひきと)むる帶(おび)の端(はし)振拂(ふりはら)へば取(とり)すがり突(つ)き放(はな)せば纒(まと)ひつき芳(よし)さまお腹(はら)だちは御尤(ごもつと)もなれども暫時(しばし)...
樋口一葉 「別れ霜」
...寝しなに誰かに踵を揉ませる習慣(くせ)がありなさるんじゃありませんかね? 亡くなった良人(やど)は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...チチコフは殆んど踊り手の踵とすれすれに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二人三人が踵(つ)いで来り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼の踵(かかと)になわを通し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やおら踵(かかと)をあげて爪先(つまさき)立ちになる...
山本周五郎 「青べか物語」
...ありがとう」大助はそう云って踵を返した...
山本周五郎 「新潮記」
...その靴の踵(かかと)の処と...
夢野久作 「暗黒公使」
...手でやわらかにもんだやつを踵(かかと)のきずへはりつけている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すべるように踵がすすむ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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