...又三階に上る階段を踏んで Collection Camondo に到達した...
阿部次郎 「帰来」
...そして彼は身を起すと、芝草を踏んで、小径の方へ駈けだした...
海野十三 「恐怖の口笛」
...なにか踏むべき道を踏んできたというほどの落着きが宿っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あれを踏んでいたなあ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...踏んで蹴飛ばすように言う...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の研究自体がこのように迂廻した経路を踏んで来たのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...彼等はそれを能(よ)う踏むであらうか? 踏んでくれるならば有り難い...
長與善郎 「青銅の基督」
...空(くう)を踏んで...
夏目漱石 「永日小品」
...二の足を踏んでいる母親に...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...帆の端に繋がれた帆綱(ほづな)を踏んで押さえている...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...嬉々としながら仰山に熱い砂を踏んで渚へ走つて行つた...
牧野信一 「渚」
...下ばえを踏んで近づいて来る...
三好十郎 「樹氷」
...一線一画も祖先より伝わる法を踏んでいる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...飛んでもない野郎だというので、踏んで蹴られて、唾液(つば)を吐きかけられる時だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...さかんに自分の国の麦を踏んで戦ってしまった...
吉川英治 「銀河まつり」
...予の土足に踏んで...
吉川英治 「三国志」
...有村の明察(めいさつ)をあやまらせた」じだんだ踏んで口惜しがった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...はっきりと踏んでいる...
和辻哲郎 「孔子」
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