...何處までも高く踏んで出る...
石川啄木 「鳥影」
...」「組合長が県や政府や会社へお百度踏んでも駄目だっちだから...
犬田卯 「米」
...朝、露を踏んで出て、夜、月光を浴びて帰る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...揚屋の送り迎えに八文字を踏んで祇園街を練り歩いていたそのころ廓の者が太夫を尊敬して呼び習わした通称を今でもなお口にして太夫(こったい)といっているのであった...
近松秋江 「霜凍る宵」
...屋根の瓦を踏んでミシリミシリと音がする...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ちぇッ」地団太を踏んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さき瓜を此の大きさに育て上げたのは誰だ? 慘めな亡命者を時めく衞侯に迄守り育てたのは誰だ? と樓上で狂人の如く地團駄を踏んで喚いてゐる彼の男の聲にも...
中島敦 「盈虚」
...そして俺を切支丹だと疑ふなら俺はあの踏絵を自分で踏んでやらう...
長與善郎 「青銅の基督」
...霜(しも)を踏んでもう一度小僧の今吉が飛んで來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
堀辰雄 「鳥料理」
...初手から父子だと踏んでかかれば...
正岡容 「わが寄席青春録」
...麦を踏んで意気衝天(いきしょうてん)の征途につき...
吉川英治 「三国志」
...戦友の屍(かばね)を踏んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...飽くほど戦(いくさ)の場数を踏んで来た老甲賀武士が...
吉川英治 「新書太閤記」
...任原は二ツ三ツしどろ足を踏んでよろけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして自分の今踏んでいる山道のすぐ真下に見える伽藍(がらん)をのぞいて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の踏んで行く先に何者の足痕(あしあと)か...
吉川英治 「宮本武蔵」
...砂を踏んで此方(こなた)の舟のほうへ歩いて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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