...木立の中へ踏み込んで行こうとした時である...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...表門から諸戸屋敷へ踏み込んで行った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...賭博の最中へ警官が踏み込んで数名を捕えたという記事に並んで...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...類人猿の森へ踏み込んで来ている以上まだまだ気をつけなければなりませんが...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...活動写真の勝利の進軍は教育の縄張りにも踏み込んでくる...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...軟らかな砂地に下駄を踏み込んで...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...青葉をつけた木の枝が一本落ちてる中に片足を踏み込んでるのだった...
豊島与志雄 「反抗」
...横合いから踏み込んでいって...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...法律が悪事防止に踏み込んでくれたらいいのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ムーアがさらに踏み込んで話したのはミーファがなぜ逮捕を免れているか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...何時堀口達が踏み込んで来るかも知れぬといふ場合に...
牧野信一 「南風譜」
...田畑に踏み込んで事を起こし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ズカズカ進んで田に踏み込んで行きそうにする...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...なんでもわたくし共の寝てゐる所へ踏み込んで掴まへようとしたのですね...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...話したんですか」「あたしが出なければここへ踏み込んで来るって云うんですもの...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それだけ未知の境界へでも踏み込んで行くやうな好奇心が湧かずに居られなかつた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...先に踏み込んで来た一人の刀をハタキ落す...
吉川英治 「剣難女難」
...この品は……いずれ話します……首領(かしら)なら確かに……』と云いも終らぬ内に二人の警官及その他の人々は四方からドッと踏み込んで来た...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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