...彼はまるで瀬戸物店へ踏み込んだ牡牛だった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...恰度(ちやうど)職員室の入口に了輔の右の足が踏み込んだ處である...
石川啄木 「雲は天才である」
...開放された発火坑に最初の足跡をしるして踏み込んだ...
大阪圭吉 「坑鬼」
...何だろうと思って店の中へ踏み込んだ...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...「パチパチのボウボウ山とかいふきざな名前の山に踏み込んだばつかりにねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...帷を絞って一足踏み込んだそこで...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...泥にしっかと四足を踏み込んだ大きな牝蝦蟇の背中に...
豊島与志雄 「春の幻」
...こんなところまで踏み込んだのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...若し盜人が踏み込んだとしたならそれを捉へなければなるまいといふのが懸念なのでありました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...ズカズカと皿箱をとりに奥へ踏み込んだ...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...やば過ぎる所まで踏み込んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...普段から白眼(にら)んでいる市内外の悪の巣窟(ロウクス・ネスト)へは猶予(ゆうよ)なく警官隊が踏み込んだ...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...隣まで火の移つてゐる北側の町家に踏み込んだ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...石原の踏み込んだ処を見ると...
森鴎外 「雁」
...軍兵は奥へ踏み込んだ...
森鴎外 「栗山大膳」
...絶叫して八束が踏み込んだ...
山本周五郎 「竹柏記」
...呉一郎が過(あやま)って狂女の作った落し穴に片足を踏み込んだ拍子に肩を隙(す)かされて同体に倒れると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...初めて備前へ踏み込んだ最初の一歩として大きな意義がある...
吉川英治 「新書太閤記」
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