...その境に踏み込んだ以上は...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...はじめて楽屋のなかに踏み込んだ時は...
高見順 「如何なる星の下に」
...芬蘭土(フィンランド)の内地へ踏み込んだとき――まあ...
谷譲次 「踊る地平線」
...また第一次の付け句の世界に足を踏み込んだきりなかなか抜けなくなり...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...古典文学の六脚詩の大道に踏み込んだりシェイクスピヤの形象の激流に飛び込んだりした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一度法を犯して罪悪の方に踏み込んだ者を皆...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...警官らは不意にパルドンという男の家へ踏み込んだことがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...耳に残っている」常盤町というところへ入るともなく足を踏み込んだ七兵衛が...
中里介山 「大菩薩峠」
...若し盜人が踏み込んだとしたならそれを捉へなければなるまいといふのが懸念なのでありました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...私は昼よりほかに足を踏み込んだ事がなかったけれども...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...お延は路を誤まって一歩深田(ふかだ)の中へ踏み込んだような気がした...
夏目漱石 「明暗」
...津田の足を踏み込んだのは...
夏目漱石 「明暗」
...暫らく軒の下を拝借いたし度(た)い」「ハイ」深山幽谷にでも踏み込んだような...
野村胡堂 「百唇の譜」
...そなたは踏み込んだのだと責めるように吹く...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...そんなに腐らねえでもいいじゃねえか――どうせ踏み込んだ泥沼だよ――それに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ひらき戸を蹴放して奥へ踏み込んだ...
山本周五郎 「お美津簪」
...母屋の縁側からあによめの居間へ踏み込んだ...
山本周五郎 「七日七夜」
...そこへ踏み込んだ羅門塔十郎と東儀三郎兵衛が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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