...どうした拍子か縁を踏み外し...
井上円了 「おばけの正体」
...婆さんは溝板を踏み外して...
梅崎春生 「狂い凧」
...石の階段を踏み外したと思ったら...
海野十三 「深夜の市長」
...」と光雄は横合から鉛筆を引手繰って「僕はあの石を踏み外した時はもう死んで終ったと思ったんだけれど...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...其折れた棕梠の葉を踏み外しながら...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...思慮の足らない私と若い呉郎さんとは軌道を踏み外してしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...途中で踏み外して転げ落ち...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...縁側から足を踏み外して落っこったため...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...現実に降ってもならないが現実を踏み外してもならない...
中野秀人 「第四階級の文学」
...「へエ?」「江の島で崖から落ちて行方不明になつた先代の千之助さん――世間では風に吹かれたかどうかして足を踏み外したと思ひ込んで居るやうだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身投げをするようなお由良じゃないが、踏み外したのか、それとも突き落されたのか」「それが解らないから、親分へ相談に来ましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雲を踏み外した仙人か――そんな途方もないことでも考えなければなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんまり急いで踏み外したりしましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...断崖から脚を踏み外して...
牧野信一 「風流旅行」
...しばしば謙信の明示している士道の訓誡(くんかい)も踏み外してしまう...
吉川英治 「上杉謙信」
...トムは観覧席の段を踏み外して...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...あぶない」「踏み外したら谷間だぞ」止めたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼女も共に足を踏み外し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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