...試みに豊国の酒樽(さかだる)を踏み台にして桜の枝につかまった女と...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...そうしてその失敗を踏み台にして徹底的に安全なものを造り上げるのが...
寺田寅彦 「災難雑考」
...おとうさんの椅子(いす)を踏み台にしては石像に接吻(せっぷん)したそうです...
寺田寅彦 「先生への通信」
...それでわしらの労働者を踏み台にして...
徳永直 「白い道」
...――かくて歴史に於ける理解というものを踏み台にして...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...大楽匠を踏み台にしておのれの腕前を揮(ふる)い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...早く私を踏み台にして」お栄は忙がしく平次に暗示を与えると壁側に後ろ向きに立って自分の身体を梯子にするのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...数万の炭坑労働者を踏み台にして地上に上がって来た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...六絃琴(ギタアル)を踏み台にして煖炉の棚に這いあがるもあり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...腰かけていた石仏を踏み台にして...
吉川英治 「江戸三国志」
...味噌久を踏み台にして...
吉川英治 「大岡越前」
...その小窓の下の石を踏み台にして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...又八を踏み台にして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼は漬物樽(つけものだる)を踏み台にして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...雨水溜(だ)めの天水桶を踏み台にして...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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