...(滴(しずく)をためた弘法麦の中へうっかり足を踏み入れると...
芥川龍之介 「海のほとり」
...葉子がデッキに足を踏み入れると...
有島武郎 「或る女」
...脚を踏み入れると...
有島武郎 「星座」
...空地に足を踏み入れるとき...
梅崎春生 「黄色い日日」
...待合に足を踏み入れるような奴に碌な者がいるもんかネ」「コレお照さん...
海野十三 「深夜の市長」
...帆村たちの待っている青空の間へ足を踏み入れると...
海野十三 「断層顔」
...ただ俳句に第一歩を踏み入れるための実例としてお目にかけたのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...教会堂へ足を踏み入れることを欲しなかったほど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼奴(あいつ)らの家へ足を踏み入れるものかとみずからくり返した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ほとんど誰も足を踏み入れる者がありませんでした...
豊島与志雄 「夢の卵」
...片足を出入口の土間に踏み入れると共に...
永井壮吉 「人妻」
...一足踏み入れると……「おや」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...遊里へ足を踏み入れるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこへ足を踏み入れるおのれの喜びよりも...
久生十蘭 「新西遊記」
...大広間へ足を踏み入れると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大きな山門の下に踏み入れると...
本庄陸男 「石狩川」
...この絶頂の岩端に足を踏み入れる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...尠なくとも明智勢が洛内へ足を踏み入れると同時にこの変を知るべきであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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