...無為無能なる閣下の警察の下(もと)に...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...しかし昨今の筑摩家の無為無能には愛憎(あいそ)が盡きた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...然らずして唯だ無為無能の好々先生に終らば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...無為無能のうちに消えてしまうよりはましじゃないか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上役人の無為無能...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...無為無能としても...
直木三十五 「南国太平記」
...一生涯を果敢(はか)なく淋しく無為無能に送るさまを描いたものが沢山ある...
永井荷風 「日和下駄」
...僧徒だからとて、時の司権者に、圧(おさ)えられて、無為無能に、納まってばかりいていいものではない」と、共鳴した...
吉川英治 「親鸞」
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