...天性の美音で「蝋燭で御座いかな」と踊るような身ぶりをして売って歩いたが...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...……・あてもなくさまよう笠に霜ふるらしい寝るところがみつからないふるさとの空・火が燃えてゐる生き物があつまつてくる□起きるより火を焚いて悪水にそうて下る(万田)磯に足跡つけてきて別れる耕す母の子は土をいぢつて遊ぶ明日の網をつくらうてゐる寒い風別れきてからたちの垣身すぎ世すぎの大地で踊る・夕べの食へない顔があつまつてくる・霜夜の寝床が見つからない十二月十六日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...いや保證して貰つた!・がちやがちやよ鳴きたいだけ鳴け・お彼岸のお彼岸花をみ仏に・何だか腹の立つ秋雨のふる・秋雨の一人で踊る・雨がふるので柿がおちるので九月十三日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...アメリカは人皆踊る牡丹(ぼたん)かな(昭和五年五月...
寺田寅彦 「柿の種」
...この「ガラス」の見えない人たちの独裁下に踊る国家はあぶなくて見ていられない...
寺田寅彦 「柿の種」
...いちばん板について見えるのはやはりふだん着のままで踊る宿の女中や村嬢たちの姿であろう...
寺田寅彦 「沓掛より」
...町民一般は氏神の祭礼に狂奔(きょうほん)するばかりで盆に踊る習慣はなかったのである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...男と女と夜っぴて踊るんだそうですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...廻(めぐ)り廻って踊る...
中島敦 「環礁」
...同じく椰子の若芽で作った腰簑(こしみの)を揺すぶりながら踊るのである...
中島敦 「環礁」
...自分の行末の事も何も考えない位わたしはとにかく踊ることゝ遊ぶことで忙がしかつた...
林芙美子 「淪落」
...ひとりで踊るにしても...
久生十蘭 「生霊」
...ぞべぞべしたア・ラ・モードの夜会服(ソアレ)でマズルカを踊る恰好なんか...
久生十蘭 「だいこん」
...高座で十八番の「すててこ」を踊るときのように...
正岡容 「圓朝花火」
...そういえばその「影絵は踊る」の女主人公も橘之助門下の某女だったし...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...あなたが靜寂を欲すれば、私は歌ひ、話し、踊ることを喜ぶ...
水野仙子 「道」
...踊る、踊る、踊る...
吉川英治 「江戸三国志」
...これは女が二組に分かれて歌いながら踊るのであろうが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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