...風を切って一つ跳ねるが最後...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...岡沙魚(おかはぜ)というものが根の処で跳ねるわや...
泉鏡花 「悪獣篇」
...時々鯉の跳ねる水音に驚かされる位で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...馬が無鉄砲に飛跳ねるような足取りをしながら...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...興奮した馬が飛び跳ねるごとに...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...対手の浪人の恐怖した眼、当もなく突き出してくる刀、翻(ひるがえ)る袖、跳ねる脚、右から、左から閃く刀、絶叫――倒れている浪人――そんなものが、眼の前を、陰の如く、光の如く、ちらちらした...
直木三十五 「南国太平記」
...さんざくたびれてる足は二つ三つ跳ねるうちにまつたく弾力を失つて思はずころころと尻餅をつくのをそれがをかしいといつてまた笑ひこける...
中勘助 「銀の匙」
...たまに鯔(ぼら)らしいのが水の上に跳ねるのを見れば...
中島敦 「環礁」
...彼女は糸のさきに跳ねる魚を空二の鼻さきに持つて来る...
原民喜 「雲雀病院」
...変ったことといえば時たま鱶が跳ねるぐらいのもので...
久生十蘭 「ノア」
...跳ねるたびに鉤が引っかかった口の傷が開いてしまう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...鯉の跳ねる音より他にない深く薄暗い窓の中に粛粛と見出してこそ艶かしい娘の姿が...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...さかんに跳ねる前に記した安政二年の江戸...
武者金吉 「地震なまず」
...この季節にサバが跳ねるのは珍しい事だそうである(中村左衛門太郎...
武者金吉 「地震なまず」
...客は八人か十二人乗り、道路は悪し、馬は跳ねる...
山本笑月 「明治世相百話」
...ぴちぴち跳ねる鱗の周囲にいるように感じて...
横光利一 「夜の靴」
...駈ける度にぷかぷかと跳ねる断髪の背後(うしろ)姿を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...ぷかぷかと跳ねると...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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