...風を切って一つ跳ねるが最後...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...跳ねるなら跳ねて見ろ」って...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...岡沙魚(おかはぜ)というものが根の処で跳ねるわや...
泉鏡花 「悪獣篇」
...馬が無鉄砲に飛跳ねるような足取りをしながら...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...私はお馴染になるまでにはもう五六遍も跳ねるつもりでゐたのが案に相違して顔が赤くなつたけれど「ええ」といつてそばへいつた...
中勘助 「銀の匙」
...たまに鯔(ぼら)らしいのが水の上に跳ねるのを見れば...
中島敦 「環礁」
...息(いき)も激しく苛立ちのぼせ、後脚(あとあし)跳ねかし牡馬の如く、硬い紐をば頸には感じ、十(じふ)の指(および)は腰骨の上、ピクリピクリと痙攣いたし、冷笑(ひやかしわらひ)によく似た音立て、大腿骨(こしのおほぼね)ギシギシ軋らす、さていま一度、ガタリと跳ねる、骨の歌声、踊りの際中(さなか)、も一度跳ねる、掛小舎で、道化が引ツ込む時するやうに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...緋鯉ががぽちゃりとまた跳ねる...
夏目漱石 「虞美人草」
...ピチ/\と跳ねる蝦を食ふのであるから...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...跳ねるのは怪獣のせいでもなんでもない...
久生十蘭 「だいこん」
...変ったことといえば時たま鱶が跳ねるぐらいのもので...
久生十蘭 「ノア」
...唇は芝蝦の子でも跳ねるようにピクピクと痙攣(ひきつ)れる...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...日差しの中でロープから水滴が跳ねるのが見えた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...泉水で稀(たま)に鯉の跳ねる音がするだけで...
牧野信一 「まぼろし」
...そねえに跳ねるな馬鹿!少年 そうじゃ無えってば! これだ!(言って...
三好十郎 「おりき」
......
三好達治 「間花集」
...それから跳ねるようにたちあがつて駈けだし...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...駈ける度にぷかぷかと跳ねる断髪の背後(うしろ)姿を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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