...智的貪慾(どんよく)を知らない青年はやはり彼には路傍の人だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...やがて自分は路傍の人と別れるように...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...許宣はなんだかもう路傍の人ではないような気がしていたが...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...許宣はなんだかもう路傍の人でないような気がしていたが...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...されば路傍の人に過ぎない源太夫が父の位牌を拝んでくれたのを見て...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...全く路傍の人ではなかったことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...路傍の人の如く闇中にわが子を見...
中里介山 「大菩薩峠」
...其間路傍の人の如く冷淡であることを持續した...
長塚節 「教師」
...先生にとつて僕は全く路傍の人だつたのさ...
南部修太郎 「猫又先生」
...今となっては路傍の人から何んの妨げがある筈もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...謂(い)はば路傍の人...
眞山青果 「茗荷畠」
...路傍の人家も努めてその蔭に寄って住もうとしている...
柳田国男 「雪国の春」
...路傍の人を見るほどの眼つきもせずに歩み去った...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...いわば路傍の人間だが...
吉川英治 「黒田如水」
...路傍の人にすぎなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...あまりに路傍の人のごとくであったのと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...路傍の人がたくさん見に出かけていた...
吉川英治 「源頼朝」
...由縁(ゆかり)もない路傍の人間なればこそ...
吉川英治 「夕顔の門」
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