...やや跫音(あしおと)のするまで歩行(ある)いた...
泉鏡花 「婦系図」
...あの事件の犯人の跫音が撮(と)れているのですか?」僕は早くそれが知りたかった...
海野十三 「階段」
...四宮理学士の撮った跫音(あしおと)の曲線をうつした写真が出た...
海野十三 「階段」
...お兄さんはすっかり元気になられましたよ」そこへバタバタと跫音がして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...走っている何人もの跫音(あしおと)がもう私たちの耳に聞えて来たのである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...跫音(あしおと)がして婢が入って来た...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...跫音は直ぐ前に来た...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...扉(ドア)を開けて人の入って来る跫音(あしおと)がした...
田中貢太郎 「警察署長」
...彼らの跫音(あしおと)によって...
谷譲次 「踊る地平線」
...または頭の上の甲板に死んだ人の神経的な速(はや)い跫音(あしおと)を聞くように思ったりして――...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...人の跫音を聞いて頻に犬の吠る聲がした...
永井荷風 「十年振」
...さくさくと土を踏んで歩く男の跫音が聞こえたが...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...こういう日暮に誰人(たれびと)の跫音であろうと...
室生犀星 「津の国人」
...地を踏み鳴らす跫音(あしおと)と一緒に湧き上った...
横光利一 「日輪」
...闇夜の跫音が聞えるのか...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぽたぽたと迅(はや)い跫音が聞えて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばらばらと駈け込んで来る狼藉(ろうぜき)な跫音(あしおと)があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五ノ五黒吉は、しょんぼりと、突立った儘、親方の遠のく、跫音を、聴いていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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