...二階に閉籠つて人の跫音(あしおと)がするとヒヨイと其の下へ隠すといふ...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...高城の跫音(あしおと)がそれにつづいた...
梅崎春生 「日の果て」
...コツコツと跫音(あしおと)がしています...
海野十三 「崩れる鬼影」
...廊下にバタバタと跫音(あしおと)がして...
海野十三 「三人の双生児」
...いくら跫音(あしおと)を忍ばせても...
海野十三 「蠅男」
...小砂利の上を馳ける大勢の跫音が...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...近づいて来る跫音(あしおと)が四辺に頻りにどかどか聞えるような気がした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あわただしい跫音とともに昂奮した禹徳淳が物乾し台へ駈け上って来る...
林不忘 「安重根」
...次第にそれは階段から廊下の方へと近寄つて来る跫音だといふことがわかつた...
田山録弥 「時子」
...その跫音(あしおと)が遠のくのを合図のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近よつて來る跫音も聞えない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「うつかり跫音を悟られて...
牧野信一 「女に臆病な男」
...跫音は裏戸のあたりで停(とま)ったらしく...
室生犀星 「津の国人」
...とどろく跫音(あしおと)を後ろに聞き...
吉川英治 「私本太平記」
...人の跫音(あしおと)か...
吉川英治 「新書太閤記」
...静かな跫音(あしおと)がしてきた...
吉川英治 「親鸞」
...屋根をわたる小猫の跫音にもまだ神経がすぐ衝(つ)かれるらしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...逃げ惑(まど)うような跫音(あしおと)を立てた...
吉川英治 「山浦清麿」
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