...早跡形もなくなつてゐた...
江南文三 「佐渡が島から」
...折角苦心してこしらえた馬の形は跡形もなくなってしまった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...跡形もなくなると云ふやうなことはなさゝうに思へる...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...すべての色が跡形もなく消えていくのが見えた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...さきほどまでの癇癪(かんしゃく)は跡形もなく消え失せたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...跡形もなく消えてゆく……...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...跡形もなく浚(さら)って行ってしまった...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...もとはさる酒造会社の工場があったのが震災で跡形もなくなり...
久生十蘭 「魔都」
...同じように忽(たちま)ち跡形もなく消え失せて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...すべては忽ち跡形もなく消え失せた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...――懐疑主義や厭世主義の悪魔から純な魂を守つてくれた聖人や天使の一群は跡形もなく消え失せ...
北條民雄 「精神のへど」
...すべてが跡形もなく消えてしまう...
武者金吉 「地震なまず」
...今は目に見ているが跡形もなく消えてしまう人のように思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...古ければこそ滅びて跡形もなくなってしまうのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...跡形もなくなります...
横光利一 「我等と日本」
...陣々の営舎は一夜のうち跡形もなくなってしまった...
吉川英治 「三国志」
...跡形もなく潰(ひし)がれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...跡形もなく消え失せて...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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