...指をなくした跡を見つけようとして...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...かみさんが出て行った跡で...
岩野泡鳴 「耽溺」
...跡は隔日になつてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...はるか後方まで白い航跡を引く...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...庭下駄の跡に踏みつけられた一枚の桃色の散(ちらし)広告を見ながら考えた...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...間違いはありません」ガラッ八は火事場の焼跡近く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敷石や池の跡がその儘残つてゐるあたりに佇んだ...
原民喜 「火の踵」
...われわれの眼は遠い過去の水脈の跡を追いかける...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...道子の傷跡も思ひの他よくなってるので安心した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その汽缶の音がそれまで彼の前にためらっていた旅中のさまざまな自分の姿を跡方もなく追い散らした...
堀辰雄 「菜穂子」
...たとへ失敗であらうともその種の争闘の痕跡の刻まれたるものを見度いものではないか...
牧野信一 「浪曼的時評」
...横鬚に少しのぞいている刀の疵跡...
三好十郎 「斬られの仙太」
...又跡を借りたのでございます...
森林太郎 「高瀬舟」
...ファウスト大先生が不思議に跡をお隠しなすったのが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...出で行く跡に残らんももの憂(う)かるべく...
森鴎外 「舞姫」
...「これは奇跡である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...戦の跡には人怖れて近づかず...
柳田国男 「雪国の春」
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