...校長閣下から多少大目に見られて居る)この二人は自分の跡から尾(つ)いて來たまゝ...
石川啄木 「雲は天才である」
...先の光った小さい靴跡があるが...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...しかも焼け跡を歩き回ってるうちに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...鞘(さや)は三つ葉葵の紋散らしで御公儀に書上げのある品、本多上野介様の御品と判り切っております」「…………」「おや、泥足の跡は、入ったのばかりで、出たのがないのはどうしたことでしょう」「…………」お紋は妙なことに気が付きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足跡の方が少し大きくなるのは當り前だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...互に跡をつけ跡をつけられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「跡部さん、忙しいところをお気の毒ですが」「いや、一向構わないが――」跡部満十郎は平次の望むがままに、手をあけて物蔭へ来てくれました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六芝口の路地――花嫁の駕籠(かご)を入れたというあたりを捜し当てた平次と八五郎は、提灯を振り照らして念入りに調べて見ましたが、血潮の跡は愚か、守り刀の鞘についた、淡赤い泥に似寄りのものもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...扨(さ)てその跡を襲(つい)だ以上は...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...前の代の旅人の跡を弔うて...
別所梅之助 「石を積む」
...自動車の追跡場面とともに...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...跡継夫婦への気兼ね心からで...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...ともかく私は洗足(千束)とか菖蒲谷などの地名と古代葬法の痕跡とに...
柳田国男 「故郷七十年」
...何等の犯跡を残していない空屋を出ると...
夢野久作 「冗談に殺す」
...呉家の名跡(みょうせき)を嗣(つ)がるる御主人夫婦が初めての御墓参の時に人を払って御覧に入れる事に相成っております...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...秘密条約が結ばれた形跡ありとのことに...
吉川英治 「三国志」
...聖光院門跡(もんぜき)範宴という一個の人間を客観すると...
吉川英治 「親鸞」
...其處に崇徳上皇の流され給うた遺跡があつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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