...住居跡(すまゐあと)なんどいふのは愚説(ぐせつ)の甚(はなはだ)しいのである...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...ミールダアル城と呼ばれた昔からの居城内郭の廃墟跡を基として建てたせいか...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...『足跡』などでも『自己』は巧にかくされてある...
田山録弥 「自他の融合」
...ここでもし徹底した科学的の方法で明白な論理を追跡して行きさえしたら...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...記憶に残ってることを一々跡づけてみると...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...土に掘った跡がなくてはならなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...全く人跡未踏の魔境であった...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...枕に刄物で突いた跡があるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...富士見の塔の燒け跡に立ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道子が猿轡(さるぐつわ)ようのものをはめられて居た形跡はまったくなかったのです...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...追跡されていた奇人をさっき見ましたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...もう柘榴の木なんか跡形もなく晩夏の夾竹桃が...
正岡容 「下町歳事記」
...地面に深い跡をのこす...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真実垂跡(すいじゃく)の神でおいでになるのでしたら慈悲そのものであなたはいらっしゃるはずですから」と源氏は言って多くの大願を立てた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...堀はそれを持たせて使(つかひ)を出した跡(あと)で...
森鴎外 「大塩平八郎」
...それらを跡形もなく消滅させてしまったりするのと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...里の者が粘土(ねんど)でも採った跡であろう...
吉川英治 「親鸞」
...が岸辺に見える魚の網は人跡を示している...
和辻哲郎 「鎖国」
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