...「かく跛者を装いしはほかではない...
井上円了 「おばけの正体」
...無理に足を小さくして跛(びっこ)を引くのを可愛らしいと喜ぶ国もある...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...野菜の籠をかかえて跛をひきながら行く彼女の後ろ姿を...
豊島与志雄 「土地に還る」
...平生(へいぜい)跛(ちんば)で充分(じゆうぶん)に足(あし)を組(く)む事(こと)が出來(でき)ないのを憤(いきどほ)つて...
夏目漱石 「門」
...車屋の黒はその後(ご)跛(びっこ)になった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...跛(びつこ)の一ツ目小僧が出たのぢや...
野口雨情 「黄金の甕」
...宗太郎の大跛(おほちんば)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大跛足で、家の中を歩くのさえ不自由そうにしていた与次郎の足の早いこと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その馬は跛(ちんば)だった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...跛(びっこ)の幇間(たいこもち)が一人...
火野葦平 「花と龍」
...劇しい痛風症を煩つて左の足が少し跛となつた...
平出修 「夜烏」
...彼はたつた今私が立ち上つたばかりの段々の方へ跛(びつこ)をひいて行つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ゼーロンの跛の脚どりにつれてぶらんぶらんと揺れているのを眺めると胸は鉛のようなもので一杯になってしまった...
牧野信一 「ゼーロン」
...どの例を見ても跛である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...正成はさっきからすでに跛行(びっこ)を曳いていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...――跛行の男は、すぐ身を横たえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...官兵衛は跛行(びっこ)をひいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠方からでも分るほどな跛行(びっこ)と来ていやがる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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