...跛者の患者などはきつと片足を切り揃へてしまふだらうと思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...私は跛の足を引き摺りながら妻の返事を待って...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...二十七年前に跛者(びっこ)と一緒に演壇に立つのは厭だと言われて泣いて学校から帰って来たあの時の気持と寸分の違いもなかった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...跛足(びつこ)で大金持に為つた大俣(おほまた)の惣七といふ男もある...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...」四 ジャン・ヴァルジャンとアウスティン・カスティーレホーの記事跛者の急ぎ足は片目の者の色目と同じで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...跛者(はしゃ)をも壮者となし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一人は、刀を杖にして、跛を引いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...跛足(びっこ)や...
中里介山 「大菩薩峠」
...左の脚がすこし不具で軽い跛足(びっこ)だとある...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...巧に跛をごまかせるだらうなどゝ思つた...
牧野信一 「妄想患者」
...行くがいい 既に門出の時である 行け太陽のもと 喧噪のさなかに 行け 風塵霜露の衢々に行つて お前の運命を試みるべき時である 行け片意地な兜蟲 か弱い仔雀 跛この驢馬 憐れなるわが詩(うた)の一卷...
三好達治 「山果集に寄す」
...きみのは完全な跛(びっこ)になったため...
山本周五郎 「青べか物語」
...跛足(びっこ)をひいた一人の若僧が...
吉川英治 「大岡越前」
...日本の文學は片跛で...
吉川英治 「折々の記」
...跛行をひいた春日重蔵と...
吉川英治 「剣難女難」
...すこし跛(びっこ)をひいていた...
吉川英治 「私本太平記」
...歩行にもさほど跛行(びっこ)をひいていない...
吉川英治 「新書太閤記」
...跛行(ちんば)をひいた老小使の弁蔵(べんぞう)が...
吉川英治 「日本名婦伝」
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