...今後は私慾主義の跋扈するに随ひ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...およそ科学的精神とは乖離的な「知識偏重論」が、跋扈する折から、こうした科学論が、溌剌と進められて行くことは、科学が、はっきりと、ジャーナリズムに肉迫してきたともみられよう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...三好の下に松永が跋扈するといふ風に...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...修養とかを少しも有せざる階級の跋扈する時代となれり...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...取返しのつかない後悔が倦怠の世界に独(ひとり)で跋扈するのである...
永井荷風 「花より雨に」
...そんなものが跋扈するはずがない...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...かゝる種類の人間の跋扈する世の中を憎んだ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
便利!手書き漢字入力検索