...保守と執着と老人とが夜の梟(ふくろう)のごとく跋扈(ばっこ)して...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...山家めぐりの鋳掛屋じゃあ道を聞くのも跋(ばつ)が変だ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...森林の跋渉(ばっしょう)も...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...下らない素人(しろうと)の芸人が跋扈(ばっこ)している現在の舞台がいやなんですよ...
高見順 「如何なる星の下に」
...秋の高原地の跋渉は相当愉快なものであつたに違ひない...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...一国に居附き候と天下に跋渉(ばっしょう)仕(つかまつ)るとは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...科学の方法では一般に研究方法と叙述方法との区別が必要である(マルクス『資本論』第一巻第二版跋参考)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...動もすれば与党の専横と属僚の跋扈との為に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或いはみずから求めて曠野(こうや)を跋渉(ばっしょう)した意気のなかには...
本庄陸男 「石狩川」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そういう文献学的跋渉はしないで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あるいは馬あるいは徒歩で跋渉した話は...
武者金吉 「地震なまず」
...羯南の文も亦経籍訪古志の序跋を参酌したに過ぎぬに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」冬至の日に蘭軒は蘇沈良方(そちんりやうはう)の跋を書いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒は此年文政六年に阿部正精(まさきよ)に代つて「刻弘安本孝経跋」を草した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「今也公(正精)跋此書...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...賢侯跋而梓行...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...メリヤスの投売りなどの跋扈(ばっこ)時代となり...
山本笑月 「明治世相百話」
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