...維新の革命で江戸の洗練された文化は田舎侍の跋扈(ばっこ)するままに荒され...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...勃萃(ぼっすい)無味なる政治小説や半熟未成の翻訳小説の跋扈(ばっこ)するままに委(まか)していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...群馬県のなかに新奇なる古河市兵衛の輩が跋扈して新に居留地をこしらえ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...加害人は跋扈(ばっこ)せしめ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...徳川幕府末世に跋扈(ばつこ)した多くの戯作の上に顕はれた不真面目な作者の臭味――さういふものから...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...我々国民は官僚政治や軍国主義や資本家の跋扈(ばっこ)する現在の経済状態に対して...
津田左右吉 「陳言套語」
...さういふ風に足輕が亂妨し跋扈したといふ事に就てはまだ面白いことが書いてあります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...王國維がその跋文を書き...
内藤湖南 「支那目録學」
...自分は近傍一二里の間はどんな小徑でも跋渉して見た...
長塚節 「教師」
...処が大将頼みもしないのに跋(ばつ)を書いてよこした...
夏目漱石 「正岡子規」
...跋(ばつ)の悪そうな顔つきをした彼は答えた...
夏目漱石 「明暗」
...跋(ばつ)の悪いこの場面に...
夏目漱石 「明暗」
...「そうですとも……」と跋(ばつ)を合わせる...
二葉亭四迷 「平凡」
...擅(ほしい)ままに跋扈(ばっこ)する優勝劣敗の自然力を調節し...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...過去世に人間の遠祖が当身(そのみ)巨大怪異の爬虫輩の強梁跋扈(きょうりょうばっこ)に逢った事実を幾千代後の今に語り伝えて茫乎(ぼうこ)影のごとく吾人の記憶に存するものが竜であるという説のみでは受け取れず...
南方熊楠 「十二支考」
...九月に蘭軒は「活人指掌方跋」を作つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...森枳園が明治十八年に書いた『経籍訪古志』の跋(ばつ)に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...庭がこの年安政二年より一年の後に書いた跋があって...
森鴎外 「渋江抽斎」
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