...この仲買といふのが中々跋扈してゐます...
有島武郎 「農場開放顛末」
...金力の跋扈(ばっこ)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...雜草が跋扈(ばつこ)してゐて僅かに一筋か二筋の細い路になつてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かくのごとく鉱業者一人を法律の外において我がまま跋扈をさせるということは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さて、本書刊行の成れるに及びて、跋文なし、人に頼まむ暇はなし、よし/\、この文を添へもし削りもして、その要とある所を摘みて跋に代へむ、など思ひはかりたりしに、今は、日に/\刊行の完結を迫られて、改むべき暇さへ請ひがたくなりたれば、已むことを得ずして、末に年月を加へて、淨書もえせずして、全文をそのまゝに活字に物することゝはなりにたり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...彼等の跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)ぶりは一向改まる様子もなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈(ばっこ)するような姿を...
谷崎潤一郎 「少年」
...――跋には「訳者の言葉」がある...
戸坂潤 「読書法」
...山野を跋渉する時にはいつも弁当を携えて行ったものだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...駒井は東南の海岸線から跋渉をはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後の原稿である「八犬伝跋文(ばつぶん)」はひじょうな名文である...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...武家跋扈(ばっこ)より来る...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...蕪村は『鬼貫(おにつら)句選』の跋(ばつ)にて其角...
正岡子規 「俳人蕪村」
...」跋が又わたくしに霞亭の母の事をも教へる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此跋の末にかう云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...跋文を引くことを得ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今日のように機械は跋扈(ばっこ)してはいなかったであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...問 どうしたら機械の跋扈を制止することができるか...
柳宗悦 「工藝の道」
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