...心の表面に跋扈(ばっこ)することがない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...物茂卿(ぶつもきやう)の跋(ばつ)ある唐詩選と襤褸(ぼろ)になりたる三体詩一巻...
石川啄木 「閑天地」
...一方の鉱業人の跋扈(ばっこ)をそのままにしておくとは何事か...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かくのごとく鉱業者一人を法律の外において我がまま跋扈をさせるということは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お米の御飯の山を跋渉(ばっしょう)すべく...
谷譲次 「踊る地平線」
...一国に居附き候と天下に跋渉(ばっしょう)仕(つかまつ)るとは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...云わば跋行景気に這入ったのであり...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...その後刷る版本には表題の上編という文字とこの跋文とは除かれている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...暁明(ぎょうめい)駿馬(しゅんめ)に鞭打つて山野を跋渉(ばっしょう)するの意気なくんばあらずと思ひ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...駒井は東南の海岸線から跋渉をはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...津田は重ねて跋(ばつ)を合せる態度に出た...
夏目漱石 「明暗」
...年耳順を過ぎて山河を跋渉するに壯者に讓らない...
藤原咲平 「山岳美觀」
...羯南の文も亦経籍訪古志の序跋を参酌したに過ぎぬに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒の跋は下(しも)の如く結んである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庭がこの年安政二年より一年の後に書いた跋があって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...はなはだしい平家の跋扈(ばっこ)と...
吉川英治 「親鸞」
...深山幽谷のつもりで跋渉(ばっしょう)して来たところが...
蘭郁二郎 「植物人間」
...主人は当地の深山(しんざん)跋渉(ばつしやう)に経験(けいけん)ありとの故を以て...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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