...また仏像を足場に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...足場においた椅子...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私を屋根に上(のぼ)らせました(戸の桟(さん)を足場にして攀(よ)じ上る)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いまは『春服』をぼくの足場にする希望もない...
太宰治 「虚構の春」
...そして日本の各種のインテリゲンチャは日本の真の文化の躍進をば大衆の名に於て又大衆の足場に於て実現せねばならぬ役割におかれているが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...であるから或る者はインテリは専らインテリの足場に立つ他はないというようなインテリ至上主義へも走らざるを得なかったわけだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...大衆という足場に立つことなしに一体どういう文学的進歩をなし得るだろうか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...世界はその途方もないことを足場にして立っているんだから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...夢中になってその足場に乗った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その勢力にも足場にも貧乏動(ゆる)ぎもさせない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...踊り舞臺の足場に登り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舞台の足場に飛付き...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時折その部屋に現れてはそこを足場に担ぎ屋の商ひをつづけてゐた...
原民喜 「二つの死」
...足場になる樹々の根瘤が選まれてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...その人は、その基礎の地盤を広やかにゆったり取るから、それを足場に、欲するなら高い雲の上にまでも、我々を昇らせることができるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...此地や鄭家屯を足場にして奥地へ進んで行くと聞いた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ゆうべの梅の木を足場にして...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...せまい足場に、白刃と白刃が充(み)ち、呶号や絶叫のもつれに、舟もまた狂顛(きょうてん)した...
吉川英治 「私本太平記」
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