...四百トン足らずの襤褸(ぼろ)船に乗って...
石川啄木 「弓町より」
...‥‥数週間足らずの間に私は彼が全く人並みはずれた才能をもつ学生であるのを認めるようになった...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...しかし十五日足らずで...
梅崎春生 「狂い凧」
...恐れるに足らずだ」とうそぶいた...
高見順 「いやな感じ」
...私の病気は一ヶ月足らずのうちに快癒した...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...フェラインローゼン(いずれの団体(フェライン)にも属していない人々)は十人足らずであったけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二年足らずの年月とすれば...
中井正一 「国立国会図書館」
...五百人足らず集まった勤番のいずれもが能登守に対して...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいていは量が足らず...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...約三十人足らずである...
夏目漱石 「三四郎」
...予に於て毫(ごう)も憂うるに足らず...
野中到 「寒中滞岳記」
...之を取て利するに足らず...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...夫婦親子にてはいまだこの性情を満足せしむるに足らず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...手兵は足らず、食糧は乏しい城に、城下の者まで逃げこんで、この上の足手纏いはない...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...兎も角もう一年足らず...
牧野信一 「心象風景」
...「キリストの奇蹟驚くに足らず」及び「哲人プラトン並びにアリストートルの著書を尽く焼き棄てるも...
牧野信一 「痴酔記」
...榛軒が解剖重んずるに足らずとなし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...まあここへ来てこの手紙を読んで見ろ!」と伝吉は一人の讃嘆では物足らずに...
吉川英治 「剣難女難」
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