...足もとの敷石になっている墓石の銘を判読しようとしたりした...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...さざ波は足もとへ寄って来るにつれ...
芥川龍之介 「海のほとり」
...存外(ぞんぐわい)足もとの浮いた所が多さうに思はれてならぬのである...
芥川龍之介 「雑筆」
...足もとの砂がぐらぐらと...
海野十三 「太平洋魔城」
...私は足もとが、崩れて行くような思いをした...
太宰治 「斜陽」
...そりの中で主人の足もとにすわって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...じぶんの足もとに...
土田耕平 「さがしもの」
...まるで足もとにも追っつかない場合も珍しくない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...お蘭さんという人はどうでしょう――足もとの明るいうちに真先に逃げてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕の足もとを流れてゐるのは生温かい...
原民喜 「飢ゑ」
...フリーダは女教師の足もとで懸命に床にぞうきんがけをやっていたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...といって足もとをひょろつかせながら出て行ったが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……僕の足もとにうづくまつてゐた犬が急に立上つて走り出す...
堀辰雄 「眠れる人」
...都會の足もとにあるといふのだ...
吉川英治 「折々の記」
...幕府は足もとからたちまち瓦解(がかい)の物音をあわただしく始めるに相違ございませぬ」「むむ」後醍醐はにっとされた...
吉川英治 「私本太平記」
...一しょになって彼の足もとにからまって来た...
吉川英治 「私本太平記」
...そッと足もとの小石をとって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ここの家中の足もとから...
吉川英治 「新書太閤記」
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