...ぢつと足もとの「ろおれんぞ」の姿を見守られた...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...木製の草履が我々の足もとに置かれ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...足もとをてらした瞬間...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...まだ足もとがふらついているので人に遇(あ)うのが嫌だったのか...
谷崎潤一郎 「鍵」
...砂は足もとからくずれ...
寺田寅彦 「花物語」
...そこには文学や芸術に関する書籍が高い所から足もとまでぎっしり詰まっている...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...その足もとに、佝僂(せむし)の少年が途方にくれて立っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またはキリストのみ足もとにひれ伏したマリアのごとく...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...足もとの小石を拾って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あるいはむしろ好んでギーザの足もとの教壇に坐るかするのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...――そして、私の足もとの、深い、どんよりした沼は、「アッシャー家」の破片を、陰鬱(いんうつ)に、音もなく、呑(の)みこんでしまった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...されど ときには 指もたゆく心もなえて 足もとを見るあわれ わが井戸の 小車いつも いつも くるめくと...
宮本百合子 「五月の空」
...娘は父親がともすると頼りない足もとで...
室生犀星 「みずうみ」
...まず足もとの物を片づけてから雲間のものに思いを致すべきであることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...必ずしも足もとの直下とは限らなかったらしい...
柳田国男 「海上の道」
...自分の足もとを見ながら考えていて...
山本周五郎 「さぶ」
...独楽(こま)はトーンと蛾次郎(がじろう)の足もとへ落ちてすんでいる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...けれど足もとも身体も...
吉川英治 「親鸞」
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