...物珍しさうな相手の視線が折々足もとへ落ちる度に...
芥川龍之介 「舞踏会」
...すぐ足もとから三十丈もの斷崖になつてゐて...
太宰治 「道化の華」
...彼がお客を喜んでいる程度は去年の伯爵の足もとにも及ばず...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...足もとから不意に鋭い声でプール・レ・ポーヴルと呼びかける...
寺田寅彦 「先生への通信」
...彼女の足もとに跪きました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...足もとに青く白く光るものがある...
長塚節 「痍のあと」
...足もとには銀鼠の霧が棚びき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...あんどんの灯が足もとににぶく流れて来た...
本庄陸男 「石狩川」
...年とって足もとがよろよろしたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...足もとへ眼をおとした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そして功臣と共に、その後で宴を張っていると、「折入って、お願いがあります」と、甘寧が、彼の足もとに、ひざまずいた...
吉川英治 「三国志」
...彼の足もとへひざまずいた...
吉川英治 「三国志」
...野ぶどうの実が、足もとに見え、鵯(ひよ)が高啼く、鵙(もず)の音が澄む...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女の足もとへかがまって...
吉川英治 「私本太平記」
...剣道の足もとにも及ばない」と...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...午後の陽ざしが足もとへ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...武蔵は足もとを振りかえってみた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二人の足もとにも潮(うしお)が騒いでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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