...その足もとまで湛へ寄せたるを知らむには...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...足もとに気をとられていると...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...濁水はもう足もとへ寄せてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...足もとがあぶないぞ」「往っても良いなあ...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...咲き揃った水藻(みずも)の花は二人の足もとを後(うしろ)へ後へとなびいてゆきました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...かわってもった手燭をさしだして足もとを照しながらかたみに繁みのなかへ溶けてゆく白い踵(きびす)の跡をふんでゆけば...
中勘助 「小品四つ」
...ヒイーッと足もと近くにひとりすすり泣くもあり...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...余は立膝をして太夫の足もとを見た...
長塚節 「菜の花」
...猫間犬丸の足もとににげかえるのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...自然の堤防である足もとの笹やぶも半分は水に蔽(おお)われていた...
本庄陸男 「石狩川」
...その足もとを見ていた二つの目は...
吉川英治 「江戸三国志」
...高氏の足もとへすがりついた...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の足もとに平伏したまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の足もとへ来て額(ぬか)ずくなり両手をつかえたまま云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...足もとや体つきまでがいかにもこんな所のあらい風には馴れぬらしい嫋(なよや)かな姿なのである...
吉川英治 「親鸞」
...ぎょッとして足もとを浮かしかけたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いちど、ご覧なされては」「いいよ、うるさい」「どうかなさいましたか」「どうもせん」「明日(あす)が、楽しみやら、待ちどおしいやらで、もう、うつつなので――」突然、「馬鹿っ――」庄次郎は、弟の足もとへ、扇子を抛(ほう)りつけて、どなった...
吉川英治 「松のや露八」
...草鞋ばきの足もとからは...
若山牧水 「樹木とその葉」
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