...男のような足どりで...
海野十三 「少年探偵長」
...荒縄で縛られた狒々は土人にひかれてしおしおと足どりも乱れ勝ちに出て来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...揃はぬがちのその足どりは?手をひきあつた影の道化はあれもうそこな遠見の橋の黒い擬宝珠の下を通る...
富永太郎 「影絵」
...ふらふらした足どりで...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...あのたどたどしい足どりを...
中里介山 「大菩薩峠」
...その足どりは先日...
中里介山 「大菩薩峠」
...あわただしい足どりもなく...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...ふらふらする足どりで...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ひよろひよろの足どりで村の端まで出て来る...
原民喜 「小さな村」
...軽い足どりになった金五郎は...
火野葦平 「花と龍」
...一本歯の高下駄でも穿いてゐる見たいな慣れぬ足どりで...
牧野信一 「熱い風」
...ゆつたりとした足どりで海の上へ消えて行くのであつた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...田原は危ない足どりで梯子段を下りて行つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いつもの用ありげなせかせかした足どりが通寺町の露路をぬけ出て神楽坂通りへかかる頃には大部のろくなっている...
矢田津世子 「神楽坂」
...走るような足どりで下元禄というところまでゆき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...泥まみれな布直垂(ぬのひたたれ)に、頭巾を粽(ちまき)にむすび、肩や袖には綻(ほころ)びをみせ、いかにも殺伐(さつばつ)な風采(ふうさい)であるばかりでなく、その足どりには、何かに追われているような迅(はや)さがあった...
吉川英治 「私本太平記」
...ともすると遅れがちの足どりになった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...奈良井の大蔵さんの足どりが分ったのでございます」「そうか」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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