...従容とした足どりで庫裡の方へ退いた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」仙人は静かな足どりで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...強(し)たゝかな足どり...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...鉄の通用門がみえだすあたりから足どりがかわった...
徳永直 「白い道」
...歩調を揃えて行く三人の足どりが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その足どりも甚だ確かなもので従容自若としていたとはいわれる...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...お能(のう)の足どりぢや反つてやりきれないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一秒の静かな光線の足どりがここに立ちどまって...
原民喜 「美しき死の岸に」
...僕の足どりは軽くなる...
原民喜 「鎮魂歌」
...それから先の足どりが全然わからない...
久生十蘭 「悪の花束」
...その文体にまでも人民解放の歴史の足どり...
宮本百合子 「生きている古典」
...菊千代は山道をかれらの家とは反対のほうへ気のぬけたような足どりで下りていった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...ひきずるような足どりで...
山本周五郎 「めおと蝶」
...彼はさらに自由な足どりで...
吉川英治 「江戸三国志」
...落ちつかぬ足どりを急がせて戻って行く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...龍耳(りゅうじ)老人は達者な足どりで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...三――それから、武蔵も、常の足どりで、ただ欄干に身を添いながら、大橋を渡って行ったが、何の事も起って来ない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...正式の足どりで登って行く...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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