...やがてとぼとぼと力ない足どりで山を下り始めました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...そして少し単調(たんちょう)な足どりで...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ついまたふらふらと迷うて行く足どりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...この世の道をたどるとは思えない足どりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...えらい混雑の中を神憑(かみがか)りのような足どりで波打ち際まで行進する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...よろめくような足どりで戻ってきた...
久生十蘭 「金狼」
...あぶなっかしい足どりで渡った...
火野葦平 「花と龍」
...ブリキ缶の切片(きれ)のようなもんがありまして……」「そげんか足どりじゃあ...
火野葦平 「花と龍」
...再び鳩のやうな足どりで廊下を立去つた...
堀辰雄 「恢復期」
...みんなは緩やかな足どりで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...そしてあわてた足どりで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ただ自然の足どりで進み・天性の姿態とその平常の愛嬌とを示しさえすればよい・あの儀礼的舞踊の方が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なかば駈けるような足どりで歩いていった...
山本周五郎 「おれの女房」
...足どりはゆっくりしているがさすがに堪(こた)えるので...
山本周五郎 「新潮記」
...草履をすって外輪(そとわ)に歩いてゆく足どりなど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その痛ましい足どりの影へ――「ア……お綱さま」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...奈良井の大蔵さんの足どりが分ったのでございます」「そうか」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...牡牛(おうし)Le Taureau釣師は足どりも軽く...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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