...ボーイはすぐににこにこと不思議な笑いをもらしながらケーク・ウォークの足つきで食堂のほうに帰って行ったに違いない...
有島武郎 「或る女」
...女はまた前屈みになって力のない足つきで歩いた...
田中貢太郎 「女の首」
...然し翁の足つきは両三年前よりは余程弱って見えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...伯父さんたち一門でやってる出版事業に謂わば片足つきこんでる高木君は...
豊島与志雄 「未亡人」
...彼女は古猫のような足つきであとをつけて行って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...危い足つきをしながら...
直木三十五 「南国太平記」
...あの足つきはありゃ男じゃあございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれの歪んだ足つきだけは見ないでおくれ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...猫のような柔らかい足つきで畳の上を辷(すべ)ったり...
室生犀星 「香爐を盗む」
...大股(おおまた)に近よって来る足つきで...
山本周五郎 「あだこ」
...かなりしっかりした足つきで...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...高氏は足つき荒く内へ入った...
吉川英治 「私本太平記」
...何か追ってくる白いものが踵(きびす)から離れぬような恐怖に憑(つ)かれているらしい足つきなのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...おずおずと見える足つきで...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな足つきじゃ滄州までは半年もかかっちまうぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鹿ヶ谷へ行くのですよ」遅れては――と心の急(せ)くらしい足つきで...
吉川英治 「親鸞」
...これはもうぼくの意気地のない足つきを見て察しられた川辺氏の懇切なおすすめだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「はよう来ぬか」鈍々(どんどん)たる足つきで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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