...死んだ實母があか金(がね)の足つきだらひに向ひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いつもふらふらした足つきで僕等のそばへやって来て...
大杉栄 「日本脱出記」
...そして天国の黄金(きん)の梯子(はしご)でも下りるやうな足つきをしてかたことと廊下を歩(あゆ)んで...
薄田泣菫 「茶話」
...お風呂が沸いたらすぐ知らせまつせ」と妙な足つきをして小走りに走つて畳の上の電報を抄ふやうに拾ひ上げて座敷を出たかと思ふと...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...あぶなさうな足つきでとび歩いてゐましたが...
土田耕平 「峠」
...するすると馴(な)れた足つきで柿の木にのぼりました...
壺井栄 「柿の木のある家」
...足つきも至って覚束なく...
外村繁 「日を愛しむ」
...シュルツはその足つきをうかがった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は古猫のような足つきであとをつけて行って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼等はみんな涼しそうな足つきをして蘆(あし)のようになびき揺れた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...仔鹿は軽い足つきで岩の上に立って...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...おどおどしながら仙二はまだ若い娘が落ついた取りすました眼付をして平らな足つきで今まで来た道を一寸もかえないで行くのを不思議に思った...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...足つきだけは少しヨタヨタしている)ハッハハハ! へっ...
三好十郎 「おりき」
...すこしよろめく足つきで...
三好十郎 「胎内」
...清の足つきを見ていた婆さんがまだついて来て...
横光利一 「比叡」
...高氏は足つき荒く内へ入った...
吉川英治 「私本太平記」
...……逃げようたって、逃がしてたまるものか」彼とて、その足つきは、そう自由でもない...
吉川英治 「私本太平記」
...その足つきから見ても...
吉川英治 「新書太閤記」
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