...僅かの足がかりを求めて踏固めたのであろう...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...足がかりになってやった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...アメリカでは太平洋上に浮き飛行場を設けて横断飛行の足がかりにする計画があるということである...
寺田寅彦 「天災と国防」
...檜山さんを足がかりにしようかしら...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...その場の足がかりさえあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは一言でいえば中国貿易でイギリスに勝つための足がかりとして日本を必要としたのだといえる...
服部之総 「黒船来航」
...つまり前にものべたように中国貿易でアメリカがイギリスに勝つための足がかりとして日本を開国させねばならぬことになった...
服部之総 「黒船来航」
...足がかりの段になっていた...
林不忘 「あの顔」
...手がかりや足がかりを保っているのがむずかしくないことに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...今日新たに生活を建て直そうとしている足がかりがわかって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それの足がかりに連盟なんかやっているんでしょう? カムバックができたとなると...
三好十郎 「冒した者」
...何度も足がかりを誤ったり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それを足がかりとしては...
吉川英治 「三国志」
...「卑怯(ひきょう)なやつら、臆病(おくびょう)ぞろいよ! わずかふたりの敵をむかえることができぬのか、和田呂宋兵衛(わだるそんべえ)の下ッぱには男らしいやつは一ぴきもいないのか、くやしければ、開(あ)けろ、開けろッ!」さんざんにいいののしったが、こッちでののしれば、内でもののしり返すばかり、果てしがないので、「えい、めんどうだッ」手馴(てな)れの禅杖(ぜんじょう)を、ふりかまえた加賀見忍剣(かがみにんけん)、どうじに巽小文治(たつみこぶんじ)も、「よし、拙者(せっしゃ)は、あれからとびこんでゆく」と、槍(やり)を立てかけて、足がかりとなし、十数尺上ののぞき口へ、無二無三にとびつこうとこころみた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...工匠(こうしょう)が上下(じょうげ)する足がかりが棟(むね)のコマ詰(づめ)から角垂木(かどたるき)の間(あいだ)にかくしてあるもので...
吉川英治 「神州天馬侠」
...織田家が美濃入りの足がかりにせんための物を逆に――美濃が尾張を併(あわ)せ呑まんず足場とするぐらいな智者は――斎藤家にもあるべきにござります」「なるほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...これを足がかりとして...
吉川英治 「新書太閤記」
...非常に有利な足がかりとなったにちがいない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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