...足がかりの正確な形や構造...
石川欣一 「可愛い山」
...百足は足がかりが無いので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...足がかりを刻んだ様な...
泉鏡花 「婦系図」
...足がかりの玉がついています...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...また一つには郷党の青年の勉学の足がかりを造っておきたかったのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私はゴミ箱を足がかりにして屋根へ上り...
太宰治 「男女同権」
...足がかりになってやった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...その場の足がかりさえあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳥ならではと思われる岩角の足がかりに軽く手をかけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...手がかりも足がかりもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中国制覇の足がかり阿片(あへん)戦争(一八四〇―四二)で中国が開国した後は極東の一角日本を開けばこれで旧文明国を資本主義世界に開放する事業が完成するわけである...
服部之総 「黒船来航」
...そんな手近なところに足がかりはないのである...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...今の世の中を見わたして足がかりになる思想は...
三好十郎 「冒した者」
...ただ自分たちの研究の足がかりにしようとしているにすぎないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「卑怯(ひきょう)なやつら、臆病(おくびょう)ぞろいよ! わずかふたりの敵をむかえることができぬのか、和田呂宋兵衛(わだるそんべえ)の下ッぱには男らしいやつは一ぴきもいないのか、くやしければ、開(あ)けろ、開けろッ!」さんざんにいいののしったが、こッちでののしれば、内でもののしり返すばかり、果てしがないので、「えい、めんどうだッ」手馴(てな)れの禅杖(ぜんじょう)を、ふりかまえた加賀見忍剣(かがみにんけん)、どうじに巽小文治(たつみこぶんじ)も、「よし、拙者(せっしゃ)は、あれからとびこんでゆく」と、槍(やり)を立てかけて、足がかりとなし、十数尺上ののぞき口へ、無二無三にとびつこうとこころみた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...工匠(こうしょう)が上下(じょうげ)する足がかりが棟(むね)のコマ詰(づめ)から角垂木(かどたるき)の間(あいだ)にかくしてあるもので...
吉川英治 「神州天馬侠」
...織田家が美濃入りの足がかりにせんための物を逆に――美濃が尾張を併(あわ)せ呑まんず足場とするぐらいな智者は――斎藤家にもあるべきにござります」「なるほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...庭の敷石の上へ落ちるまでのあいだに足がかりとするような物は見あたらなかった...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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