...足がかりの玉がついています...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...僅かの足がかりを求めて踏固めたのであろう...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...君を足がかりにするからね...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...足がかりの岩石が突出している...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...二度目は自信を持てなかったその岩角の斜めについた足がかりを...
中里介山 「大菩薩峠」
...大岩壁の中腹をわずかの足がかりを頼りの横へつりに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...中国制覇の足がかり阿片(あへん)戦争(一八四〇―四二)で中国が開国した後は極東の一角日本を開けばこれで旧文明国を資本主義世界に開放する事業が完成するわけである...
服部之総 「黒船来航」
...新しい文学の真の母胎である大衆生活のうちに自身の進発の足がかりをも確保し得たであったろう...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...しっかりとらえてはなさぬロック・クライミングの足がかりとしてゆけば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その辺を歩きまわる足がかりの為かならばだけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今の世の中を見わたして足がかりになる思想は...
三好十郎 「冒した者」
...何度も足がかりを誤ったり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雪見燈籠を足がかりにして...
吉川英治 「剣難女難」
...次の足がかりまで...
吉川英治 「私本太平記」
...織田家が美濃入りの足がかりにせんための物を逆に――美濃が尾張を併(あわ)せ呑まんず足場とするぐらいな智者は――斎藤家にもあるべきにござります」「なるほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...それには願ってもない足がかりというもの)漸蔵主も...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は門前の捨て石を足がかりとし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...順々に足がかりを作り...
吉川英治 「宮本武蔵」
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